まひる野叢書
歌集 さやの響き

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784776810346
  • NDC分類 911.168

目次

1(湯を泳ぐ芹;朝の埃 ほか)
2(ひかる綿雲;ビリケンさん ほか)
3(エスペランサ;単身赴任 ほか)
4 平成六年~十三年(猫;ホホジロザメ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

6
2013年刊行の第1歌集。主な題材は出産、育児、家族。切り取り方などに個性があると思った。「母は子の付属物なり子の名前のみを記して首から下げぬ」「闇に目が慣れゆくようだこの町の誰にも名前で呼ばれぬことも」「ざらにいる単身赴任の一人にてざあらにあるらしわれの寂し」「睡眠に重さのあれば雪の夜はすべてを赦す重たき眠り」「きぬさやのさやの響きを愉しみて湯よりあげれば湯気立つわが子」「チェシャ猫の笑いのようなざらつきが月明すごき屋根にはりつく」「一斉に蝶が飛び立つようだった風つよき日にふるはつゆきが」 2018/01/14

yumicomachi

2
◇冷えてゆく紅茶のように遠ざかる幾人かいて年末のまち◇遠きひとますます遠くさくらさく夕暮れひくく銹びる欄干 出産と育児をメインテーマにした歌集であり、もちろん母としての歌には力があるが、私は掲出した二首にみられるような、人との距離や遠く離れた場所への心のやり方にひかれた。2014/12/13

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