塔21世紀叢書<br> しらまゆみ―栗木京子歌集

塔21世紀叢書
しらまゆみ―栗木京子歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 169p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784776807001
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

内容説明

異常気象にみまわれ、不況が続き、首相が次々に替わり、政権交代まであった心穏やかならぬ時代…。細部に宿る光を大切にしながら、社会と自身を透視してゆく著者の第7歌集。迢空賞受賞後第一作を含む2006年~2010年の短歌作品440首。

目次

葉桜のころ
紙相撲
昼の重さ
遠駆け
裏も表も
パンの耳
右腕
遠き泉
細身の舟
まじなひ
昭和を脱ぐ
単純化せよ
異星の王子
腕は翼に
ぶなの森まで
しらまゆみ
大空の定規
楕円かがやく
薄荷の味
余れる腕も
あやまちあまた
芙蓉の前髪
彗星の運びし水

著者等紹介

栗木京子[クリキキョウコ]
1954年、愛知県に生れる。京都大学理学部卒業。81年、「塔」短歌会入会。現在、選者を務める。歌集に『綺羅』(河野愛子賞)、『夏のうしろ』(読売文学賞、若山牧水賞)、『けむり水晶』(迢空賞、芸術選奨文部科学大臣賞、山本健吉文学賞)など。読売新聞歌壇、「婦人公論」短歌欄、NHK学園友の会などの選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

56
#短歌 #栗木京子 弱虫と自称する人苦手なり朝顔は宵の闇にも咲きて #返歌 弱虫でへたれで人見知りなだけ朝顔の種ひとつもらって 2016/04/16

hakootoko

6
「つはぶきの木の花の上におりきたり剥がし取るには薄き夕闇●わが身より感情絞り出すならば出口はいづこ 踵なるべし●勝手口出ればいきなり踏切に出合ふ錯覚 春の来るたび●果実から酸味失せたる頃よりか日本人は壊れやすくなる●みづからをこの世にすべて零し終へ消ゆればたのし鳳仙花咲く●色彩は重さなるべし黄に染まる銀杏並木を歩めば疲る●池の中に亀入りゆきて亀の見し大夕焼も水に沈みぬ●木陰にてよぢれを直しまた雪の山まで駆けてゆくのか風は●一本づつパジャマに脚を通しをり明日より若い今夜のわたし」2025/02/15

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