内容説明
飽食を贅沢とも思わない世。あの戦争において深刻な食料不足を体験した人ならではの悲痛な声が聞こえてくる。季語によって諷刺を効かせ、自在にして精彩あふれる一巻。
目次
厚物菊―平成八年～十年
玉の餅―平成十一年～十三年
鵙の贄―平成十四年～十六年
菖蒲湯―平成十七年～十八年
著者等紹介
藤井圀彦［フジイクニヒコ］
昭和５年香川県高松市生まれ。３７年大野林火主宰「浜」入会・その後作句一時中断。５２年全国大学国語教育学会第五回石井賞受賞（国語教育）。５３年鷹羽狩行主宰「狩」入会。５７年「狩」同人。５８年俳人協会会員。６３年第一句集『占春』（東京四季出版）。平成５年俳人協会評議員・国際俳句交流協会会員。１２年巻狩賞（「狩」同人賞）受賞。「狩」白羽同人（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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