小説・落語協団騒動記

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784776801221
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

平成の世に落語の黄金期の再現を!26年間の沈黙を破り、語る分裂騒動の真相。

目次

霧雨に煙る東宝演芸場―話の発端
血統書付きの前座登場―東西亭朝助
「喫茶楽屋」の一件
芸のない真打ちを認めぬ金生会長
禽吾、暗躍する
一挙に二十人の真打が誕生
水面下で進む金生の新協団創設ばなし
各派一門、右往左往す
金生と羊生の金沢対談
桂馬が走る―羊生・朝光兄弟の綱引き
桂馬と朝光の話合い、功を奏す
「この人となら何処までも」金鏡の思いやり
山遊協団の旗揚げ

著者等紹介

金原亭伯楽[キンゲンテイハクラク]
昭和14年2月横浜市生まれ。昭和36年3月法政大学法学部卒。同年4月故十代目金原亭馬生に入門、桂太を名乗る。昭和48年9月桂太のまま真打。昭和55年3月初代金原亭伯楽となる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

時次郎

7
現在の落語界隈の業界地図がなぜこんな形になったのか理解できる本。落語協会分裂騒動がなぜ起きたのか、その結果として何が残ったのか。 10人真打昇進制度が今年からまた再開されたようですが、この本にあるように実力のない真打が大量生産されるようでは、客離れが進むと思う。ある落語家が言っていた、入門した時に師匠から言われた言葉「十羽一絡げの真打になるなよ。」が思い出されます。 それにしても、登場人物で最後に逃げた落語家は情けない人間です。まさに「芸は人なり」芸に出てます。2015/12/20

kera1019

6
落語協会に残る事になった馬生一門から見た落語協会分裂騒動。騒動の布石となる円生師と正藏師の諍いから談志、志ん朝の確執まで結構細かく書かれてるし、小さん師と馬生師から見た分裂騒動は読んだ事なかったけど、この本を読んで「なるほど、そういう事やったんか」ってガッテンさせられるエピソードも。2014/02/04

antonio

3
落語協会分裂騒動のドキュメンタリといっていいような本。一応、出てくる噺家さんは名前を変えてるけど、落語ファンには誰だかわかってしまうでしょう。2012/03/15

早乙女

2
円生が起こした落語協会の分裂騒動を、主に馬生一門の視点で描いている「小説」。ほぼ事実と思われるが登場人物は仮名になっている。騒動から随分年月も経っているのに…。これには著者の逃げというか覚悟の無さが感じられて少々興ざめである。「御乱心」の円丈には遠く及ばない。あと後発の本なのだから騒動の後日譚をもう少し書いてほしかった。ただ当時の志ん朝や円鏡の言動や黒幕・談志が小さんに連れられて侘びを入れにくるシーンなどは興味深かった。噺や喋りがいくら上手くても人間的にクズな者を「天才」と持ち上げすぎたのではないかな。2019/06/06

まーたろ

2
実名でドキュメンタリーにするか、プロに小説として書いてもらうか、どちらかにした方が良かった。『小説』と特別言い張る意味がわかりません。黒門町だの柏木だの書いてあるのに「オゥ!コレハ小説デスネ」と誰が思うんだ。著者が好きな人物=善、嫌いな人物=悪というストーリー。小学生か。私も禽吾(作品内名)は嫌いだったけど。2012/03/13

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