ヒストリアノベルズ
婦好戦記―最強の女将軍と最弱の巫女軍師〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784776797180
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

はるか三千年の昔―中国に実在した王朝・殷。その国には、王妃でありながら軍勢を率い、国境で異民族と交戦した婦好という最強の女将軍がいた。一方、当時国家の最高機密であった「文字」を覚えたという罪により、婦好軍に送り込まれてしまった非力な少女サク。二つの才が出逢う時、中華にかつてない衝撃が走る―乙女たちが奏でる古代中国歴史ファンタジー、ここに開花!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

健康な馬

2
紀元前17世紀頃の中華大陸にあった『慇』という国を舞台にした物語。まず、『文字』が一般には流通しておらず、そもそも文字を扱っていいのは特別な時だけ。文字を知っていいのも限られた人だけでそれ以外の人が知ればそれは罪になるという。現代人の価値観からすれば文字を知るだけで罪になるなんてと驚愕(近代でもそういうことがなくもない)、もちろん物語なので実際にそうだったのか分からないけれども。そして、相手を呪うため、殺される事が目的の部隊という存在も衝撃的。そんな時代を主人公サクの目を通して読んでいくのはとても面白い。2023/05/18

K子

2
ウェブ発作品の書籍化で、自分もウェブ版を読んだことはありますが、書籍化ということで改めて読みました。 物語の舞台は今から3000年以上前の中国殷王朝の時代、ということで大半の人にとっては馴染みが薄い辺りです。歴史の授業で「甲骨文字」ってのを習ったと思うけど、まさにその甲骨文字が使われ始めた時代です(甲骨文字には使われた時期によって1期から5期まであって、そのうちの1期に該当するようです)。 2020/02/16

Theodore

1
百合と聞いて読了。主人公(最弱軍師)×王妃(将軍)がそれっぽい感じ。また王妃様は他の女とも関係してそうな描写あり。普段あまり中華物は読まないので、慣れない漢字の固有名詞に苦労しつつも楽しく読了した。個人的には険悪な関係から仲良くなっていく女2人の関係性が好きなので、第8隊長のキビが戦死したのは残念至極。しかも彼を手にかけたクソ将軍(もちろん男性)がのうのうと生き延びているのがめっさむかつく。…なお一番驚いたのが、婦好という人物が実在してたこと。現存する資料が少ないらしいのが実に惜しい。2024/01/06

菊地

1
殷を舞台にして小説は初めて読んだかもしれない。時代小説としては読み易く、ライトノベルとしては堅めのキャラクターと文体。大雑把な方向性としては田中芳樹さんが書いてた・翻訳してた中国系作品が近いかなぁ、って感じながら読んでました。2020/03/10

ひとみ

1
巫祝の娘サクは文字に触れ、読んだという罪から殷の王妃であり、女ばかりで構成された婦好の軍に入れられることになる。そこで出会った婦好は戦場では勇猛で冷徹な一面もありながら美しい女将軍でもあった。占いの覚えもあったサクは軍師として婦好に仕えることになる。殷の時代を舞台にした歴史小説。婦好の軍隊はなぜ女ばかりなのか、文字や争いごとには呪術的な意味合いが込められ、何をするにも天に伺いをたてていた殷の時代の戦争描写に作者の想像力が表れていたように思う。媒体の関係もあってか書き味がややライトなのが却って惜しい。2020/02/20

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