感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
42
漫画。いや、めっちゃヘビーな漫画でした。北海道が舞台の遊郭のお話。11やそこらで身売りされ、そこでタコ労働者に買われて生活するなんて、読んでいて切なくなります。戦後しばらくの間、女郎は職業としてあったのですね。それも知りませんでした。フィクションだけれど、考えさせられます。2015/04/22
ちゃりんこママ
34
Kindle版 昭和初期の遊郭に売られ、前半は女郎として生きる少女4人の生涯。涙と共に目眩を覚えるほど圧巻。2015/10/11
まあちゃん
27
室蘭に芸妓や娼妓がいたなんて知らなかった。貧しい東北の山村の娘たちが売られてやってきた。借金の形に働かされるが、着物や化粧品代などかかり、一向に返せず、病気になり死んでいく。北海道の開拓は貧しさに犠牲となったタコ部屋の労働者や売られた女たちの血と涙で行われたという事実。貧困や戦争が人の価値観を狂わせる。生きるためなら人を犠牲にしてもかまわない、追い詰められた人間のギリギリの本性が醜すぎる。社会で犠牲になるのはいつも女子供だ。2015/04/27
yuki@おぐ
20
【BookLive】漫画はここにはあまり載せないのだが、ものすごく考えさせられたので。。。貧困がいけないのか、、女だから売れるものを持っているからいけないのか、、いや哀しいのは女たちだけではなく、底辺で生きる男たちもまた哀しい、、これは日本だけではなく、どこの国でも、どの時代にも、そして今でも世界中にいる人たちの話だ。何が、誰が、いけないのか、、人が人をここまで貶めるのは、なぜなのか。わかっていても自分は何もする事はできない。それは貶めている人と同じなのか、、そんな事を考えて、さて下巻へ2015/08/20
GELC
19
読んだ後にここまで胸が押しつぶされるような暗い気持ちになるマンガは他に無い。アウシュビッツを訪れた時と同じような気持ちになった。ほんの100年前の日本で、ここまで悲惨な人身売買が行われていた事実から目を背けてはいけない。トラウマになりそうなくらいの過激な内容なので、読むのに覚悟が要る作品だけど、一度は読むべき作品の一つだ。2015/04/21