内容説明
「仕事人」により腕に重症を負ったリチェ。治療もできない状況の中、マキシミンとジョシュアはとある島に到着する。誰もいない島、なすすべがないふたり。意識を覚まさないリチェにジョシュアはひとつの決断をする。しかしそれは非常に危険な賭けであった。一方、共和国の復興に向け、慎重に行動を進めるランジエ・ローゼンクランツ。アルニム家への接近を試みる彼の思惑とは…。
著者等紹介
ジョンミンヒ[ジョンミンヒ]
全民煕。建国大学で政治外交学を専攻し、韓国民族芸術人総連合の研究員として勤務。長編小説「歳月の石」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わった
13
アルニム家の秘密が少しづつ明らかになっていきます。ファンタジー小説でもあり、古代ロマンミステリーでもあり、読むたびに引き込まれていきます。空気は重たいですが(冬の剣よりはましですが)、ジョシュアとマキシミンの水掛けあいっこには笑ってしまいました。保護者役として注意をしたその言葉までの一連の流れが、デモニックという天才的な能力を忘れてしまう程の穏やかさと仲の良さで、ずっとこの雰囲気が続いて欲しいなと思いました。2016/01/14
わった
6
西洋ファンタジー大作ですが、政治思想や人生観も大きく絡む、ただのファンタジーではない小説・第二部3巻。 どんどん謎が深まり、また真実に迫ってきました。 先祖の土地ペリウィンクルを中心に深まる謎。 先祖ゆかりのものと接しながら、ジョシュアにはアルニム家の人間としての思考や感情が変化し、小公爵としての責任を感じているのかな、と見える場面が増えてきました。 ランジエ側も打倒王政に動く中、とある確信に迫ろうとしていました。 4巻に続く最後の一文もかなり気になる。一気読みしたい大作です。2023/03/29
Miki Shimizu
3
あっちでは計画が失敗しかけ、こっちでは南の果ての島に行って幽霊に会う。うー、どうなるのか、ドキドキワクワクするー!2018/08/16
雫石
3
久しぶりの再読。男二人、女一人という状況下で、男同士で膝枕というのが何とも無情。リチェ、前巻の状況からジョシュアに惹かれているだろうに、そういう面は本当にシビアだなぁ……と思ったり。後は、ジョシュアとマキシミンが二人だけで行動している時の、井戸や海での子供っぽいやり取りが可愛らしいなぁ、と。一巻で別れて、一緒に遊べなかった分を取り戻しているかの様な姿が何とも微笑ましい。それからジョシュアとリチェを見ていると、当時のイカボーンとアナローズも色々な意味でこんな感じだったのかなぁ……と思ったり。2013/09/01
乃恵
3
ジョシュア、あんま無茶しないでくれ。マック君が心配するだろう、と思いながら読んでた3巻。カナポリのウィザードとか空飛ぶ船とか、冬の剣で出てきたものがたくさん出てきて、だんだんと話がつながってきている様子。2010/09/11
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