内容説明
1945年8月6日、原爆でたくさんの人がなくなった広島。その中に奇跡的に復活した自動車会社・マツダがあった。技術者たちは家族を失った悲しみの中、誰にもできなかった「ロータリーエンジン」の開発に成功した!でも、ガソリンをたくさん使いすぎて売れなくなった。エンジンの本当のすごさを証明するため、世界一を決める「ル・マン24時間耐久レース」に挑戦だ。
目次
プロローグ 夢のエンジン
第1章 焦土 焼け跡からの出発
第2章 前夜
第3章 RE研究所
第4章 コスモ
第5章 飛翔
第6章 フェニックス
エピローグ
著者等紹介
広井てつお[ヒロイテツオ]
1950年岡山県出身。村野守美氏に師事。その後、江波じょうじ氏のアシスタントを経て独立する。バイクものが好きでメカには定評がある
石上耕平[イシガミコウヘイ]
静岡県出身。日本大学芸術学部中退。業界誌記者を経てフリーランス。モータースポーツ、演劇、テレビラジオと幅広いレンジを誇り、人間味にあふれたインタビュー記事には定評がある。脚本、バンド活動などにも才能を発揮し、新しいタイプの表現作家として注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノビー
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マツダが開発したロータリーエンジンの物語。焦土と化した広島を復活させたエネルギーがエンジン開発に注がれる。今のマツダ車の隆盛もこの男たちの情熱によるものだろう。2015/12/31
ビシャカナ
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戦争で家族も航空設計の仕事も失った広島で、三輪トラックの組み立てから設計者となりヒットを飛ばした山本健一、業界統合で生き残るため社長の肝いりで起死回生を託されたロータリーエンジン協力開発、しかし実際は協力先もお粗末なもので自力で開発するしかなかったが、あらゆる可能性を突き詰め、あらゆる手段を試し、世界で初めて実用化にこぎつけ歴史的な名車を作り上げた。だがオイルショックの煽りで不経済だと売り上げ低迷、イメージを覆すためル・マンに出場、始めは乾燥もできなかったがついには総合優勝を果たす。2021/06/26
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