内容説明
生きる目的も食事、楽しみも食事、辛いのも食事。拒食症とともに歩んできた道の記録。
目次
序章
生い立ち
ダイエットの始まり
つかのまの自由
入院治療
見せかけの転機
治りたい
前向きに生きる
治りたい自分と太るのが怖い自分
教育実習
試練
受け入れる
著者等紹介
内海真知子[ウツミマチコ]
1981年生まれ。北九州市立八幡南高等学校卒業後、長崎大学教育学部に進学。在学中「子供のダイエット意識に及ぼす親の影響」について研究。現在長崎市にて会社勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ココアにんにく
3
医者や心理学者が書いた拒食症関連の文章は何度か読みましたが本人の体験を読むのは初めてです。真面目で成績優秀で完璧主義と一般に言われる面も確かに見えました。しかし個人の経験を読むことで新しく知る事の方が多かった。食べないようにと考える事でかえって食べることに意識が向き食事時間が中心の生活になっていく。これは意外でした。与論島への旅で親友と島の人との非日常。教育実習で教える立場になっての変化など、著者の先に進む気持ちに感化されました。『自分の感受性ぐらい』初めて知った。「ばかものよ」最後の言葉、体の芯が震えた2019/04/01
パンダネコ
3
さらっと拒食症で亡くなった親友、とか書いてある。だったら回避できそうなもののそう簡単じゃないですよね。私の妹もこんな感じで、一時期摂取カロリーがわからないものは食べられず、外出時も小さい秤を持っていました。入院もしたし、退院してからも救急車のお世話になったし。今は安定していますが、ふとした時にダメになります。じっくりと向き合うしかないですね。2016/06/13
りょくちゃ
0
08.6.1.125p。拒食症の人の手記。病気の経過は人それぞれなんだなと。2011/01/24
yasu
0
ハッキリ言って心に響いた。映画化できそうなストーリー。人間、誰しも生に絶望するのには早すぎるのかも知れない。 新たに知識として得られた点も多い。拒食症の症状として生理不順(というか消失)や座ると出っ張った骨が痛い、などは有名(?)だが、目からタンパクが出てコンタクトがドロドロになるなどは知らなかった。 原因・解決法についても著者は内省するが、最終的には「この病気に「応用」はきかない。」(122頁)というのが真実なのであろう。2023/10/17