内容説明
放火罪に関して発表してきた論文に加筆、修正を加えてまとめたもの。放火罪を個人の生命・身体に対する具体的危険犯と捉えるべきであるという問題提起を示す。
目次
序章 ある事件を契機にして
第1章 刑法第一〇八条、第一〇九条第一項―「抽象的危険犯」の検討
第2章 刑法第一〇九条第二項、第一一〇条―「具体的危険犯」の検討
第3章 放火罪の主観的要件―「危険の認識」をもふくめて
第4章 英米法の放火罪―日本の議論をはなれて
終章 「放火罪」についての問題提起
著者等紹介
武田誠[タケダマコト]
1949(昭和24)年大阪市に生まれる。現在北陸大学法学部助教授。主要著書に『わいせつ規制の限界』(平成7年、成文堂)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。