出版社内容情報
人のよい花売りのセンパチュンチュンは、よくばりなハンバチェンにだまされ、なにもかも失ってしまいました。ところが、ある晩、センパチュンチュンが古い社にいたところ、人の言葉を話すけものたちが、つぎつぎとやってきました。出なくなってしまった城の王子の声や、見えなくなってしまった王の片方の目をなおす方法、
枯れた水場に再び水を湧き出させる方法を耳にしたセンパチュンチュンは……。
内容説明
人のよい花売りのセンパチュンチュンは、よくばりなハンバチェンにだまされ、なにもかも失ってしまいました。ところが、ある晩、センパチュンチュンが古い社にいたところ、人のことばを話すけものたちが、つぎつぎとやってきて…。社にあらわれたのは、人の言葉を話すけものたち。雄大なヒマラヤ山脈の村に伝わる、奇想天外なむかしばなし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
19
〝むかし、ある処に<センパチュンチュン>という、人のよい花売りが、欲張りな<ハンバチェン>に騙され、なにもかも失ってしまった…。這う這うの体で古い社に辿りついたセンパチュンチュンは、人の言葉を話す獣たちが、声の出なくなった城の王子のこと、見えなくなった王の目のことなどを「ケサル神」に訴えているのを耳にする。その神様からのお告げを聞いたセンパチュンチュンは…〟正直に生きる人と邪悪な人間の末路が描かれた、ネパ-ル・ヒマラヤのむかし話絵本。2025/11/01
みよちゃん
5
友人である作者の絵本。日本の昔話にも似た物語。3つのねがい。動物が教えてくれる謎と主人公の名前が面白い。2025/10/03
たくさん
5
ネパールヒマラヤチベットといえば神秘的で穏やかなイメージがあるがこのお話も人がいいセンパチュンチュンの誠実さが報われる話でいいなあと思わされます。はなさかじいさんのもとの話のような同じものを同じようにしようとしても悪意あるものは淘汰される勧善懲悪的なものは心打ちます。今の世も私利私欲の酷い人は淘汰されてほしいなって思います。2025/04/13
かはほり
5
ネパールの昔話。昔話の定石である勤勉で正直者と人を騙す悪人が登場。3回の事件の繰り返しがちゃんとあるのもお約束。それでも面白い話だった。かなり恐ろしい話なので、絵が優しすぎでちょっと合っていないような気が…。私が「プンクマインチャ」のイメージ引きずられすぎなのか???2025/05/05
pamplemousse♬
2
ネパール・ヒマラヤのむかしばなし。3回の繰り返しや勧善懲悪はやっぱり世界共通なのかな、「ザ・昔話」で安心して楽しめました。声に出してみた時に、名前のイントネーションがあってるのか少し迷ってしまったけど、センパチュンチュンの響きが可愛らしくて好き。あちらではよくある名前なのかしら。2025/11/06




