出版社内容情報
カササギのメグとアッシュは、森の一番高い木にせっせと巣をつくっています。もうすぐひなが生まれるのです。やがて、きれいな水色のたまごが4つ、巣にならびました。カササギ夫婦は、かわいい子どもたちのために完ぺきな巣をつくろうと、いろんなものを集めはじめますが……。
内容説明
あつめてあつめて…。それ、ほんとにいる?2022年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品。
著者等紹介
グラヴェット,エミリー[グラヴェット,エミリー] [Gravett,Emily]
絵本作家。イギリスで毎年最もすぐれた絵本に贈られるケイト・グリーナウェイ賞を2度受賞
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
子どもの本を中心に翻訳家、作家、画家として活躍。『天使のかいかた』で日本絵本賞読者賞、創作童話『かりんちゃんと十五人のおひめさま』で野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みさどん
19
とにかく絵がきれい。がらくたごみでさえも美しい。自分の巣を子どものために飾ろうとあちこちからもってくるごみ。あるもんだ。それも全部人間が作ったもの。自然界にはごみなんて存在しない。後半ではそれが再利用されるのが素敵。この一冊は絵があってのものだと思えた。好きな本棚2025/07/09
Cinejazz
18
森でいちばん高い木に、カササギの<メグ>と<アッシュ>は、せっせと巣をつくっていました…。やがて巣には、きれいな水色の卵が4つ並びました。カササギの夫婦は、生まれてくる子どもたちのために、完璧な巣を造ろうと、いろんなものを集め始めました…初めに、郭公時計を二つ、小さな靴下を四つ、洗濯ばさみをたくさん、クマの縫いぐるみにベビ-カ-、掃除をしていた穴熊からバケツとブラシと箒をひったくってきました。雛たちが大きくなったときのため、四台の自転車と自動車を運び入れると…重量オ-バ-で、ガラガラ、ガシャ-ン❢…。↓2025/08/12
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
カササギのメグとアッシュの夫婦は、完璧な4つの卵のために、完璧な?巣を作ります。アレもコレも必要とどんどん巣に運んでいるうちに…。森のどうぶつ達まで巻き込んでの大騒動。見返しには夫婦が運んできたものが描かれています。カバーにも工夫があり、図書館で借りましたがしっかりどちらも楽しめました!2025/02/11
shoko.m
6
森のいちばん高い木に巣をつくる、カササギの、メグとアッシュ。もうすぐかわいいひなが生まれるので、せっせと準備をするのですが、なんだかもの足りません。そこで、かわりばんこにひなたちによさそうなものを運んでくることにしました。カッコウ時計、くつした、すてられたぬいぐるみ辺りはよかったけれど、あれもこれもと運んでいくのは、『あっ、ひっかかった』を思い出す。どちらも大まじめにやっているところがゆかい。表紙にもいるアナグマは、きれいずきのピートかな? 集めてきたものをどう再利用するかまで描かれているのが今っぽい。2024/12/13
遠い日
5
エミリー・グラヴェットの絵を求めて。『よくばりなカササギ』を思い出しながら読みました。カササギの夫婦のメグとアッシュの止まることを知らない物欲は、卵を孵し、雛を育てるという本筋とかけ離れた所に向かってしまい、支離滅裂なことに。何事もやり過ぎは禁物。本質を見失わないことがだいじです。2025/01/10