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出版社内容情報
「アアウ」。それは、人に素晴らしい力を与える、とても不思議なもの。そのアアウがあるのは、とんでもなく恐ろしい場所だった。エブ島の長老イリリクは、ベチュワク少年を後継ぎにと考えていました。けれどベチュワクはのんびり屋で、何をやっても弟に先を越されてしまいます。そこで長老は、ベチュワクにすばこしさと運のよさを与えるため、巨人に命じました。「アウウをとってきてくれ!」
内容説明
島の長老イリリクが後継ぎにしようと思っている少年はとってものんびり屋。そこで、イリリクは巨人を呼ぶと、あることを命じました。それは…。南太平洋の島につたわる海の民の物語。大迫力の名作を復刊!
著者等紹介
秋野癸巨矢[アキノキクシ]
1933‐2008。京都市生まれ。秋野不矩の長男。文筆家。京都大学文学部美学美術史専攻。1968年と1969年から1970年にかけて、ミクロネシアで民話を採集。映画、舞台の脚本家、酒造会社のコピーライターを経て、自然食雑誌の編集長となる。引退後はインド滞在の後、老子を研究
秋野不矩[アキノフク]
1908‐2001。静岡県生まれ。日本画家。「創造美術」(現・創画会)創立会員。京都市立芸術大学名誉教授。1962年、インドのタゴール国際大学に招かれて客員教授を務め、その後インドに題材をとった作品を多く手がける。1999年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
4
初出は1976年、岩崎書店刊。ミクロネシアの昔話を秋野癸巨矢が再話。壮大なスケールの力強く、かつゆったりとしたお話です。はしっこい弟ジェカールも、そう憎まれ役でもなく、呑気な兄ベチュアクの心の広さも印象的。長老が介入することで、アアウの存在がクローズアップされますが、これは本当に必要だったかしら?原初のパワーを感じるお話でした。2023/08/15
yurari
3
物語も絵もとても素敵だった。善悪という概念がないような、広く、ゆったりとしたお話。とても印象に残った。2023/07/11
fap
1
子供の頃に読んだときは悪いことをしたら報いがあるべきだと、 結末に納得いかなかった。 しかし大人になった今だと評価基準が変わってくる。 兄は長老に気に入られてはいるが、それ以外の長所はなさそう。 逆に弟は才覚があり、特段悪用している描写はない。 物語の前にどのような経緯があったか。 実はあんな事やこんな事があったんじゃないかと色々考え始める。 そうかこれがライトノベル脳か。 2025/02/02
天茶
1
★★★★☆2024/01/14
ジャスミン
1
ミクロネシアの昔話。南の国っぽい話で好きです。きっと昔の人は鳥の模様を見て、いろんな空想をしていたんだろうな。2023/08/08