出版社内容情報
ふうちゃんのおじちゃんとおばあちゃんは、海辺の町で床屋さんをしています。ふうちゃんは、おじいちゃんのハサミの音や、床屋さんの匂いが大好きでした、夏休みに2階で空を眺めていると、おばあちゃんが「ハナフリ」のことを教えてくれました。その後、おじいちゃんが突然亡くなり、お彼岸に二人が「ハナフリ」を見ようと…。ほのぼのとしたお話と、水彩画の透明感のある絵が魅力です。
内容説明
「だいじなひとがハナになってあいにくる。そんなんいうひともおるわ」彼岸の中日に夕日から花が降るように見える「ハナフリ」とは―。
著者等紹介
すけのあずさ[スケノアズサ]
1986年大阪生まれ。京都精華大学芸術学部マンガ学科卒業。約2年間に及ぶ世界一周ハネムーン後、和歌山に移住しイラストレーターとして活動。子どもの本専門店メリーゴーランドの「絵本塾」で絵本づくりを学ぶ。2020年第21回ピンポイント絵本コンペで最優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『うみのハナ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。表紙に惹かれて。すけのさんデビュー作だそうだ。海辺の話なら、夏に出せば良かったのに、と思ったら、3月お彼岸のハナフリ(夕日から花が散るように見える現象)を眺める風習がテーマ。まさにピッタリの時期の出版だった♪ 海辺の町で床屋をする、おじいちゃんとおばあちゃんを訪ねる孫のふうちゃん。おじいちゃんの床屋での様子、おばあちゃんと観に行くハナフリ、どれもとても素晴らしい絵が語っている。ラストはそうなるかなと思っていた通りだったが、いいラストだった。次作も楽しみ。2022/03/18
mntmt
15
海の風や空気を感じる、綺麗な絵。2022/05/15
退院した雨巫女。
15
《本屋》私も、ハナ見たいなあ。おじいさんの思い出素敵です。2022/03/01
Cinejazz
10
〝夏休みにわたしは、海辺の町で床屋さんをしている、お爺ちゃんとお婆ちゃんに会いに行きました。「ふうちゃん、わたしよう来たね」・・・。 わたしは、お爺ちゃんのハサミの音や、床屋さんの匂いが大好きでした。2階で空を眺めていると、お婆ちゃんが、お彼岸の中日に夕日から花が降るように見える「ハナフリ」のことを教えてくれました。その後、お爺ちゃんが亡くなったのは、突然のことでした・・・〟お彼岸に「ハナフリ」を見る風習が残る和歌山県雑賀崎を舞台に、水彩画の透明感のある絵で語られる<すけの あずさ>さんの心なごむ絵本。2025/04/04
遠い日
6
「いこらー」という方言にもしかしたらと思ったら、やっぱり和歌山県が舞台でした。彼岸の中日に見えるというハナフリ。光の粒が花のように降ってくるという、そんなできごと。ふうちゃんのおばあちゃんのことば。そして、亡くなったおじいちゃんへの悼み。亡くなった人がそんなすてきな光になってくれていたら、どんなに安堵できるでしょう。この作品が、美しい光景とそれを守る環境への願いも込められていると知りました。2022/08/05
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