内容説明
お店の敷居の下に、もぐらのようにあなをほり、外から手を入れて戸のカギを外す、もぐらどろぼう。ところが、お店のご主人に見つかって、手をくくられてしまいました。さあ、どうするの!?
著者等紹介
桂文我[カツラブンガ]
1960年、三重県生まれ。1979年桂枝雀に入門。1995年四代目桂文我を襲名。現在、年間300回程の落語の高座をつとめる。全国各地で「桂文我独演会」「桂文我の会」を開催。また、子ども向きの落語会の「おやこ寄席」も開催している
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年、東京生まれ。パリやニューヨークで絵を学び、帰国後、版画家として活動する一方、数多くの挿画、絵本などを手がける。ベルギー・ドメルフォフ国際版画コンクール銀賞、『ガドルフの百合』(白泉社)で小学館絵画賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞等受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほんわか・かめ
29
戸口の下の土を掘り、下から手を入れて中の鍵を外そうとするもぐらどろぼう。地中から手がにゅっと現れたのを目撃した奥さんと主人と、手を縛り上げられたどろぼうのやりとりが可笑しくて可笑しくて。見逃してほしいどろぼうの口からでまかせも面白い(笑) 戸口の外では更に困った状況に!あぁ、夜明けの姿が目に浮かぶ。情けない泥棒の動画ってよく見るけど、同情の余地無しですね!2021/04/26
ヒラP@ehon.gohon
27
まぬけな泥棒がいたものです。 泥棒と店の主人との掛け合いは面白いと思うのですが、手をもぐらのように玄関の下を潜らせるという、奇抜な発想が、絵にして見るとどうにも現実感を持てなくて、それが残念です。 それでも、オチだけは楽しかったです。 読み聞かせするには、最後まで聞き手を留めておくことが肝要ですね。 2021/04/16
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
桂文我さんに今回も笑わせてもらいました。お店の敷居の下に穴を掘り、そこから手を入れて中の鍵を外す、もぐらの様なのでもぐらどろぼう。見つかってからのご主人とのやり取り「ご主人、そのとおり!」の繰り返しが癖になりそう。奥さんのちょっと天然ぷりも笑わせてくれます。オチは何となくよめましたが、さすがです。ささめやゆきさんの描くどろぼうの姿が、おはなしにピッタリです。2021/04/02
Cinejazz
19
〝夜更けの商人の家。敷居の下に掘った穴から手を入れて、家の戸の鍵を外して忍び込む「もぐら泥棒」あらわる。〝 泥棒がまんまと手を入れたところを、店の主人に見つかり、手を縛られしまった。「このまま手を柱にくくりつけておいて、明日の朝、お役人の処に連れて行ったら、褒美の金が貰えるぞ❢」さあ、どうなる?「もぐら泥棒」の運命…〟悪事をはたらいているのに、間の抜けた憎めない泥棒の世界を落語家<桂 文我>さんの語りと<ささめやゆき>さんのひょうきんな絵で楽しめる落語絵本。2025/10/26
たーちゃん
15
息子は「どろぼうしたからこうなるんだよ」と言っていました。2023/07/14
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