内容説明
見方を変えたら、世界が変わる。ハリネズミくんは、とげとげした自分のハリがきらいでした。「もっとふわふわだったらいいのに」。けれど、あるきっかけから、そのハリでマフラーを編んでみることにしたのです。それは『おくりもの』となって、森をめぐっていき…。自分の中の“きらい”を“好き”に変える、知恵と優しさあふれる一冊です。
著者等紹介
豊福まきこ[トヨフクマキコ]
東京都出身。武蔵野美術大学卒業。広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、イラストレーターに転向。現在は絵本を中心に児童書関連で広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
187
1年半前に読んだ『おどりたいの』に続いて、豊福 まきこ、2作目です。今が旬のハリネズミが可愛い、生物多様性啓蒙絵本でした。しかし編み物までするとは・・・ https://www.bookhousecafe.jp/event/toyomaki_event/2020/03/27
馨
98
表紙が可愛くて手に取りました。自分の針が、周りの動物を傷つけてしまうため、いつもちょっとだけ離れた位置にいたハリネズミくんが、自分の針を使ってマフラーを編むことを思いつく。ハリネズミくんも可愛いし、周りの動物たちも皆優しくて素敵。自分にとって嫌な部分もきっと誰かのために役に立つ。2022/01/30
ぶち
90
春の森で、動物たちがお互いをギュッとハグしながら挨拶をしています。でも、ハリネズミくんはそれができません。背中一面に生えたハリが刺さってしまうから…。いつもはハリのせいで近づけない森の仲間たちに、何とかしたいと自ら行動し始めます。それは、欠点だと思っていたハリを使って皆への贈り物をします。その贈り物のなんと素敵でハートウォーミングなことか…。季節が巡って次の春、森の仲間からのお返しの贈り物が! とっても素敵で、心が春のように暖かくなってきます。2024/08/31
ままこ
73
なんて素敵な贈りもの!可愛い絵と思いやりあふれる優しさにほのぼの癒される。2023/05/02
chimako
72
花がいっぱい咲いていて驚くハリネズミくん。そのハリネズミくんにお花を挿してあげる森の仲間たち。抱きしめる熊と顔を寄せるハリネズミくん。このところ忙しくてささくれてた気持ちがふっと軽くなって丸くなった。グッときてちょっと泣けました。自分のイヤなところが実は価値があったり、人のためになったりするんだね。とても良い絵本でした。教えてくださった読友さんに感謝です。2024/04/19