内容説明
見方を変えたら、世界が変わる。ハリネズミくんは、とげとげした自分のハリがきらいでした。「もっとふわふわだったらいいのに」。けれど、あるきっかけから、そのハリでマフラーを編んでみることにしたのです。それは『おくりもの』となって、森をめぐっていき…。自分の中の“きらい”を“好き”に変える、知恵と優しさあふれる一冊です。
著者等紹介
豊福まきこ[トヨフクマキコ]
東京都出身。武蔵野美術大学卒業。広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、イラストレーターに転向。現在は絵本を中心に児童書関連で広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
188
1年半前に読んだ『おどりたいの』に続いて、豊福 まきこ、2作目です。今が旬のハリネズミが可愛い、生物多様性啓蒙絵本でした。しかし編み物までするとは・・・ https://www.bookhousecafe.jp/event/toyomaki_event/2020/03/27
ぶち
90
春の森で、動物たちがお互いをギュッとハグしながら挨拶をしています。でも、ハリネズミくんはそれができません。背中一面に生えたハリが刺さってしまうから…。いつもはハリのせいで近づけない森の仲間たちに、何とかしたいと自ら行動し始めます。それは、欠点だと思っていたハリを使って皆への贈り物をします。その贈り物のなんと素敵でハートウォーミングなことか…。季節が巡って次の春、森の仲間からのお返しの贈り物が! とっても素敵で、心が春のように暖かくなってきます。2024/08/31
ままこ
73
なんて素敵な贈りもの!可愛い絵と思いやりあふれる優しさにほのぼの癒される。2023/05/02
chimako
72
花がいっぱい咲いていて驚くハリネズミくん。そのハリネズミくんにお花を挿してあげる森の仲間たち。抱きしめる熊と顔を寄せるハリネズミくん。このところ忙しくてささくれてた気持ちがふっと軽くなって丸くなった。グッときてちょっと泣けました。自分のイヤなところが実は価値があったり、人のためになったりするんだね。とても良い絵本でした。教えてくださった読友さんに感謝です。2024/04/19
seacalf
67
これぞ王道のメルヘンと言いたくなるくらい可愛らしいお話。とても優しい気持ちになれる絵本。他の動物たちを傷つけてしまうことを恐れて皆と距離を置いていたハリネズミくん。コンプレックスだった針をうまく使った意外性と春に部屋から出た時の見開き1ページが素晴らしい。優しさと自由な想像力を思い出させてくれる。花粉症や年度末のバタバタや日時の些末なことに目がいきがちだが、ふと立ち止まって、いっせいに花開く春の喜びをもっと感じたいものだ。2021/04/26
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