内容説明
赤くてまるいぼくのボール。いつもいっしょに遊んでいたのに、ボールはいやになったのか、ある日とうとう逃げだしてしまった。ぴょんとはずんで満員のバスのなかへ。運転手におこられたボールは、とどまるどころか、ますます調子にのって、公園へおどりこみ…。はたしてボールの行きつく先は…?国際アンデルセン賞受賞、デンマークを代表する絵本作家オルセンの絵本が新訳で復刊。
著者等紹介
オルセン,イブ・スパング[オルセン,イブスパング] [Olsen,Ib Spang]
1921年、デンマークのコペンハーゲン生まれ。教職に就きながら、王立美術大学でグラフィック・アートを学ぶ。絵本のほか、TV番組制作、ポスターや陶器のデザインなど、活動の幅は広く、1972年度国際アンデルセン賞画家賞、1976年デンマーク優秀グラフィック・インダストリー賞など数々の賞を受賞。2012年逝去
ひしきあきらこ[ヒシキアキラコ]
1960年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の絵本、児童文学の紹介と翻訳に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いっちゃん
13
ただ、ボールが転がっていくだけなのに、いろんな世界が広がっていって楽しい。2018/05/22
ヒラP@ehon.gohon
9
蹴られたひとつのボールが、想像もできない大騒動を引き起こします。 笑える範囲を飛び越えて、人は泣いたり怒ったりするのですから、ちょっと悪ふざけの過ぎる絵本かも知れません。 でも、おちに兄弟のサッカー遊びを持ってくる意外性と、妙な爽快感が印象に残りました。2017/05/14
shoko.m
3
男の子たちが遊んでいた、赤くてまるいボール。ある日ころころ転がって、バスに乗ったり、池に落ちたり、パン屋さんに入ったり。騒動を起こしながらどんどん移動していく赤いボールは、一体どこへ行くのだろう……? リズミカルな文章がボールのはずみ、転がっていく感じをよく伝えている。*原書は1983年のもの。2018/05/29
timeturner
3
えっ?「ぼく」のボールなのに……。ごちゃごちゃした絵は好みじゃなかったけど、こういう話は子供が喜びそう。2017/04/03
waraby
2
絵が、トルコのムスタファ・デリオールに似てる。2017/06/09