内容説明
戦火の中、赤ん坊をたすけだした風来坊。親とはぐれたその子を「風(ふう)」と名付け、親さがしの旅をつづける。ふたりは、まるで親子のように心をかよわせるが、突然別れがやってきた…。心にしみいる感動作!
著者等紹介
川端誠[カワバタマコト]
1952年、新潟県上越市生まれ。絵本作家。作品に『鳥の島』(第五回絵本にっぽん賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
58
ホロリとさせる人情物語でした。見た目は厳ついが心優しい風来坊。ある日、燃えさかる村から赤ん坊を救い出した風来坊。親を探し出し、この子を彼らのもとに返すためにいっしょに旅に出る…。互いを思いやり、次第に強い絆で結ばれていく2人。だが、親のことを知らない子供がやはり不憫だ。そして、やがて別れの時が…。優しくも切ないラスト。風来坊が格好いい。シリーズ物なのだそうで、他の作品も読んでみたいです。2021/08/15
Smileえっちゃん
53
川端誠さんの絵に誘われての図書館本。旅のお坊さんの風来坊。戦火で取り残され赤ん坊を助けて親を探す旅に出る。赤ん坊から育てるって大変だと思う。最後はウルッと来ました。風のように立ち去る風来坊。かっこいい!でもきっと辛かったのだと・・・心打たれるお話です。2021/03/20
鱒子
30
図書館本。川端誠さんが描く、時代絵本。旅の風来坊というお坊さんが赤子を拾ってーーという、人情ものです。風来坊、マジかっこいいです!最後のページなんて、クゥーッ(●≧д≦)って感じです。 みなさんの感想でシリーズものだと知りました。他のものも読んでみたいです。2017/03/27
そら
22
渋い。かっこいい。ぐっとくる(>_<)。2017/08/06
おはなし会 芽ぶっく
18
令和3年度小学校朝読書リスト 高学年 (朝読書で読んだ絵本や紙芝居はそのまま貸し出します) 川端誠さんの風来坊シリーズ。心優しく正義を貫く風来坊。高学年というより高齢者のほうが喜ばれそうな人情もの。 【SDGs8 働きがいも経済成長も(仕事 職業 僧侶・和尚・行者・神主・宮司)】 2021/05/17