内容説明
さむい北の国に、エリックとオレグという2人のともだちがいました。エリックは大きな家と、広い土地をもっていて、オレグはそまつな家と、小さなやさい畑をもっていました。ある夜のこと、ドアをたたく音で目をさましたオレグは…。
著者等紹介
コート,マーガレット[コート,マーガレット] [Cort,Margaret]
広告業界で仕事をしていた。イギリスで活躍しているイラストレーターのベン・コートは、息子である
コート,ジョン[コート,ジョン] [Cort,John]
デザイナーであり、イラストレーター。イギリスで活躍しているイラストレーターのベン・コートは、息子である
石井睦美[イシイムツミ]
『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞、新美南吉児童文学賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
26
無私が最も尊く、自らが幸福になる直道だと言いたいのは分かるが、最善の生き方かと問われれば引っかかる。うがった見方をすれば、愚直に友に尽くすことが、真に友のためになるのかどうか。2021/03/06
遠い日
14
どこまでも純粋でまっすぐで疑うことも恨むこともしらないオレグ。人がいいといえばそれまでだけれど、実際読みながら凡人のわたしは気が気ではないほどに、腹立たしい思いをしたけれど、オレグには他の人にはない精神の強さがあるように思えてならない。そして、オレグの幸せを思う時、小さくちりちりと胸が痛むのもまた本当のこと。2016/01/23
いっちゃん
8
最後までエリックは考えを改めないし、オレグに感謝もしない。オレグのように生きるには、神のような心を持ってなきゃ無理だな。2017/11/16
なかちゅう
7
どこまでもお人好しで、決して頭が良いとは言えないオレグの生き方。自分が考える「しあわせ」の定義がなんなのか、そして、その定義をどこまで貫くことができるのかと問いかけられている気がした。2016/01/22
紅生姜
5
ちいさなオレグは幸せなのだろうか。優しさや思いやりがなかなか報われないこの時代、オレグのように生きることは損な気がする。それでも、やっぱりエリックよりオレグのように生きていきたい。2017/03/25