内容説明
王さまとお妃さまは、最愛の娘ルチアに、ふさわしいむこをさがしたいと願っていました。そんなある日、賢者アンジェロから、一通の手紙が届きます。「世界でいちばんすばらしいものを見せることができる若者をおさがしください」驚きと感動のおとぎ話を、美しく幻想的な絵で描きます。
著者等紹介
フレンチ,ヴィヴィアン[フレンチ,ヴィヴィアン] [French,Vivian]
イギリス生まれ。作家。これまで200冊以上の絵本を手がけ、人々にとても愛されている
バレット,アンジェラ[バレット,アンジェラ] [Barrett,Angela]
1955年、イギリス生まれ。イラストレーター
石井睦美[イシイムツミ]
『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞、新美南吉児童文学賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MI
101
ある国の王様とお妃様が、娘に素敵なお婿さんを探して、国を継いでもらおうとお婿さん探しをする。どうしたらいいか賢者に相談する。すると賢者は「世界でいちばんすばらしいものを見せてくれる若者をお探しください」とアドバイスする。翌日国中におふれを出し、お婿さん候補が城にやってくる。毎日お婿候補がやってくるがいい人は見つからない。娘は城を出たことがない。両親が忙しい間、娘は街で若い男性に出会い、島中を案内してくれることに。最後の結末は納得。イギリス作家で異国の美しい風景と素敵なストーリーとてもよかった。2023/08/26
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
94
美しい王国に住む王と王妃は、娘のルチアの結婚相手をどうやって探すか、賢者アンジェロに尋ねます。賢者は「世界でいちばんすばらしいものを見せられる若者を選びなさい」と答えます。直ちに「世界でいちばんすばらしいもの」コンクールが催され、国内外からさまざまな品が集まってきます。両親が品評会に追われる間、ルチアは城を抜け出して、アンジェロの孫のサルヴァトーレの案内で町を隅々まで見て回ります。いつしかルチアに恋してしまった彼は、身分の違いにため息をつくのですが……。美しい絵に彩られた平和な物語。2015年5月初版。2015/06/25
モリー
73
王と王妃の前に「世界でいちばんすばらしいもの」が次から次へと運ばれてきます。愛する娘に最良の夫を選ぶために、おふれが出されたためです。ふと、竹取物語を連想してしまいました。しかし、ハッピーエンドなのでご安心を。最後に意外な展開を迎えるシンデレラストーリーです。素敵な絵本です。結婚祝い贈りたくなります。2020/02/11
小夜風
35
【図書館】王女ルチアに相応しい婿は「世界でいちばんすばらしいものを見せることが出来る若者」……次々と求婚者が現れますが、王さまとお妃さまはどれも、世界でいちばんすばらしいものとは思えないのでした。アンジェラ・バレットの美しい絵を頁の隅々まで堪能出来る素敵な絵本でした♪サルヴァトーレがすっごく良いわぁ♪手元に置きたい一冊。2015/06/17
ゆうゆうpanda
30
湖に小島が浮かぶ美しい王国。王様とお妃様は箱入り娘ルチアのお婿さんを探すことに。賢者のアドバイスに従って出した条件は「世界で一番素晴らしいものを見せることができる人」お婿選びに夢中な王様とお妃はルチアに自由を与えます。ルチアは一番最初に会った若者に国の案内を頼んで…絵が繊細で美しいです。若い二人のデート風景はうっとり。絵本だけど胸がきゅんとしてしまいました。年頃の娘をもつ親は少々鈍いくらいのほうがいいのかも知れません。こう言う結果になると予想してました?賢者さん。これこそ運命。ご縁があるということですね。2015/11/03