内容説明
アルフィーは、せんせいがかいたようにはじが、かけません。「どうしよう。おしえてもらいたいけど、みんながわらうかもしれない…。」こまったことがおこったら、どうする?じぶんだけ、じょうずにできないことがあったら、どうしたらいい?アルフィーは、こうしたんですよ。
著者等紹介
アレクサンダー,クレア[アレクサンダー,クレア] [Alexander,Claire]
英国、カンタベリーの美術学校を卒業後、ロンドンに移る。いじめの問題を描いた2009年出版の“Lucy and the Bully”が初めての絵本作品。『さかさまになっちゃうの』の原書である“Back to Front and Upside Down!”で、ハンディキャップを持つこどもを描いた芸術作品におくられるシュナイダー・ファミリー・ブック賞を受賞。現代的なテーマを独特の視点で描く注目の作家である
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
84
娘チョイスだが、3歳児にはちょっと早すぎたかな。小学校で校長先生の誕生日のお祝いに、児童が手紙を書くお話。主人公のアルフィーは、絵は描けるのだが、文字がうまくかけない。先生のお手本を見ながら書こうとするのだが、文字がさかさまになったり、ぜんぜん違う字になったり。自分だけが字を書けないと思うと不安になり、とうとう、自分の名前もうまく書けなくなってしまう。友達にそれを打ち明けると、先生に相談したら?と言われ・・・字を書く難しさと楽しさ、できないことをカミングアウトすることの大切さについて教えてくれる絵本。2016/03/29
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
39
動物達の絵が可愛くて手に取りましたが、それ以上に素敵なお話でした。校長先生へ渡すバースデーカードの字が上手く書けなくて、1人落ち込む犬のアルフィー。でもあることがきっかけで前進。出来ない事を出来ないって言える勇気って難しい。子供はどちらかというと言えなくて焦るタイプなので、良いタイミングで読み聞かせが出来て良かったです。これをきっかけに 学校で分からないと素直に表現出来るといいな。2017/07/04
たまきら
31
お教室で「できない」と発言するのって、本当に難しい。だって、自分の弱みをばらすことになるもの。だからこそ、必死で訴えた子ににっこりわらって「よく言ってくれたわね」という先生に感激。だって、「こんなこともわかんないの」っていったら、その子の学ぶ意欲はしぼんでしまうもの…。考えさせられる一冊でした。オタマさんチョイス。2017/04/10
☆よいこ
30
校長先生のお誕生日をお祝いするためにカードを書くことになったアルフィー。まわりの皆は上手に書いているのに、アルフィーだけは字を上手に書くことができない。恥ずかしくて、お昼休みにひとりで泣いていたら、ジャックが教えてくれた「だれだって、わからないことは きいて いいんだよ」アルフィーは勇気を出して先生に相談した。▽なさけなーい顔のアルフィーが可愛い。2018/05/25
こふみ
28
内気なアルフィーがお友達や先生の励ましや助けを借りて、自分の殻を破り、自分らしく学校生活を送る自信を感じる。絵もお話しも可愛いくて、こちらの心もじんわり温かくなります。2021/07/08
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- 和書
- こころからの安心