内容説明
『赤い屋根』『おじいさんのあかり』『おはようおじさん』小学校三・四年生の主人公が、町や人とのふれあいのなかで成長していく3つのおはなしです。
著者等紹介
鳥居真知子[トリイマチコ]
1951年三重県に生まれ芦屋で育つ。1974年甲南大学文学部卒業。出産後、子育ての合間に童話を書き、「おはようおじさん」が三木市立図書館でビデオ化される。1992年甲南大学大学院入学。修了後、同大学と山手女子短期大学で非常勤講師として勤めていたが、退職後再び童話を書きはじめる
山下和[ヤマシタナゴミ]
大阪生まれ。京都芸術短期大学(現、京都造形芸術大学)ビジュアルデザインコース卒業。ドイツのベルリンでアーティスト活動をしながら数年滞在する。現在は大阪「アトリエ和」を拠点にイラストレーター、画家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
68
読み友様からのご紹介本です📚鳥居さん、有名な方なのですね!どの作品もとても心に染みて良かったです。こんな優しい物語を作られる鳥居さんがとても気になります。赤い屋根はもちろん、おじいさんのあかり、駅員さん。昔は心のつながりがあったんですね。ほのぼのとした気持ちになります。2022/05/29
はる
57
優しくて懐かしい世界。心温まる3つの物語。どの物語も、昭和の時代の人と人の絆を描いた、胸に沁みるちょっといい話。山下和さんの温かな挿絵も魅力的です。児童書ですが大人のほうが響くかも。登場人物の、その後のストーリーを想像するのも楽しい。もっともっと、この人の描く物語を読んでみたい。2023/03/09
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
53
読友さんのレビューより。あとがきより、作者が子供だった頃の約60年前の時代背景、小学3、4年生を対象にしたもの。この時期が子供の成長の中で大切な時期であるからと。『赤い屋根』『おじいさんのあかり』『おはようおじさん』の3つのお話だったが、人との繋がりが深く、地域で助け合って暮らしていた時代、人の優しさを感じるものだった。2021/03/20
tokotoko
37
表紙をめくったタイトルのよこに、小さく「この三つのおはなしは、わたしがこどもだったころのものです。」とありました。読み終わって、50年前のお話とわかったけれど、「今も、きっとどこかであるんじゃないんかな?あると・・・いいなぁー!」って思いました。人が人を想うことで生まれた、優しいお話です。2015/06/06
ぶんこ
36
小学生と地域の人との温かい触れ合い3編。ご夫婦で住まわれていた赤い屋根の家。父が小さい時にお世話になった家。荒れ果てる家の手入れをする父。塾帰りの小学生をホッとさせる夜の灯り。入院で灯さないので灯りをつけてと頼むおじいさん。そしていつも明るく挨拶をする駅員さん。利用する人を元気づけるのを見て真似するさと子ちゃん。子どもも大人もみんなあったかい。2023/03/20