カラス笛を吹いた日

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カラス笛を吹いた日

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 27X27cm
  • 商品コード 9784776404330
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

だぶだぶのウールのシャツの下で膝をかかえこんで、小さな声でささやいてみる。「父さん、父さん。」父さんって言うのは初めてみたい。戦争に行って、長い間、家にいなかった父。「父さん。」と、気軽に呼びかけることさえできない娘。そんなふたりはいっしょにカラス狩りにでかけます。リズはカラスを呼ぶカラス笛をもって、そして、父は、銃をもって―カラスが群れる荒涼とした丘にリズが吹くカラス笛がひびきわたります。作家ロイス・ローリーが、多感な少女時代の自分と父との思い出を、詩情ゆたかにつむぎだします。

著者等紹介

ローリー,ロイス[ローリー,ロイス][Lowry,Lois]
1937年ハワイ生まれ。児童文学作家。1977年、若くて亡くなった姉を題材にした『モリーのアルバム』を発表、高い評価をうける。ナチス占領下のデンマークを舞台にした『ふたりの星』と近未来を描いた『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(新評論)で二度のニューベリー賞を受賞するなど、受賞歴多数。子供から大人まで幅広い支持をうけている

イバトゥーリン,バグラム[イバトゥーリン,バグラム][Ibatoulline,Bagram]
ロシア生まれ。イラストレーター。ケイト・ディカミロとのコンビで絵本を多数出版している。ペンシルベニア州在住

島式子[シマノリコ]
神戸の甲南女子大学で、英語圏の児童文学を教えている

島玲子[シマリョウコ]
京都生まれ。1999年~2001年、イギリスのロンドン、ダラムに滞在。現在は英語講師として市民センター、大学で教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

110
子どもがまだ小さい頃は、毎日が変化と驚きの連続だ。そんな二度と戻らない宝箱のような日々を離れて暮らさなくてはならなかった父と娘。戦争に行ってようやくわが家に帰って来た時、幼かった娘は少女になっていた。娘は父をみて見知らぬ誰かのような気がした。呼びかける前にささやき声で練習する。そして初めて呼ぶ。「父さん」と。休日を二人で過ごす父娘。小さな所作や短い言葉を重ねるうちに少しずつ気持ちが解れてくる。止まっていた時が再び動き出す。作者の子ども時代の思い出。ノスタルジックで精緻な絵が美しい。2010年11月初版。2016/06/12

けろりん

59
懐かしいアルバムを思わせる、セピア色がかった精緻な装画に心惹かれました。父と娘の、ある一日の物語。晩秋の朝早く、父さんと娘は、二人でカラス狩りに出かけます。畑を荒らす困りもののカラスを、父さんが銃で撃つのです。戦争で、長く家を留守にしていた父に、心の距離を感じていた小さな娘の表情が、二人きりで行動する時間を通して、どんどん豊かになって行きます。カラスが畑を荒らすのは、子どもを育てるためだと考える娘に、父さんはカラス笛を渡します。秋の日の落葉焚きの香りのように、少し寂しく暖かな余韻を残す素晴らしい作品です。2021/10/02

greenish 🌿

53
戦争で不在だった父。「父さん」と気軽に呼べない娘。そんな時間を取り戻すように2人はカラス狩りに出かけていく。作者ロイス・ローリーが少女時代の思い出を詩情たっぷりに紡ぐ  ---父娘2人の優しい時間に寄り添うような、バグラム・イバトゥーリンの郷愁を誘う絵が印象的。 木々が生い茂る小径を落ち葉を踏みしめながら歩く後姿。キリンの真似をする父さんの顔にくすくす笑うリズ。カラス笛を吹きながら駆け回るリズとそっと見守る父さん。 父さんとリズの距離が少しずつ縮まっていくのが微笑ましく、また幼き日の記憶が蘇るようです。2014/01/18

帽子を編みます

52
これは作者の子ども時代の思い出を描いた本です。写実的なイラストが記憶を呼び起こすようです。戦争に行って長い間家にいなかった父、気軽に呼びかけることさえためらう距離感があります。そんな父と二人で銃を使ってのカラス狩り、特に事件が起きるわけではありませんが、忘れられない一日となりました。父に買ってもらったお気に入りのシャツ、父が注文してくれた大好きなチェリーパイを2つ、そしてカラス笛に集まるカラスたち。少し距離が縮まった二人。作者の言葉のようにおたがいを理解するために手さぐりをする、私のための話でもあります。2023/08/11

魚京童!

37
お姉ちゃんの存在が最後まで気になってしまう。絵が素敵です。この世界に浸っていたい…。2014/06/20

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