内容説明
おばあちゃんとおじいちゃんのいえにあるだいどころのまどは、わたしにとってとくべつなまど。いつもふたりのえがおがみえる。このまどのそばで、このまどのむこうで、このまどをとおして、たのしくってたいせつなことがいっぱいおこるの。おじいちゃんおばあちゃんとまごの、こころのふれあいをえがきます。2006年コールデコット賞作品。
著者等紹介
ジャスター,ノートン[ジャスター,ノートン][Juster,Norton]
1929年アメリカ生まれ。建築家、教師を経て、作家となる
ラシュカ,クリス[ラシュカ,クリス][Raschka,Chris]
1959年ペンシルバニア州生まれ。作家、画家であり、また音楽家でもある。おもな作品に“Skin Again”、『クリスマスのちいさな木』(あすなろ書房)など。『やあ、ともだち!』(偕成社)でコールデコット賞オナーブックに選ばれる。『こんにちはさよならのまど』は2005年ボストングローブ・ホーンブック賞(絵本部門)、2006年コールデコット賞を受賞。現在はニューヨーク在住
石津ちひろ[イシズチヒロ]
愛媛県生まれ。早稲田大学仏文科卒。フランスで3年間滞在ののち、作家、翻訳家として活躍。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
82
明るくカラフルで平和な絵本です。女の子がおじいちゃんおばあちゃんが暮らす家に遊びに行く時の決まりごと。台所の窓から顔を出す。びっくりさせたり、変顔して笑わせたり、部屋に入る前に楽しい気持ちになります。三人にとっては幸せの『魔法の窓』です。「魔法の窓をのぞくと、会いたい人がやってくるの」とおばあさん。女の子は窓を見つめて会いたい人を想像します。特別な出来事はないけど、日常の風景がていねいに描かれていて和む本。2006年コールデコット賞作品。2007年8月初版。2015/12/06
ゆうゆうpanda
29
『やあ、ともだち』を描いた画家さんによる、元気一杯の絵です。その時も体の動きだけで気持ちが充分に伝わる絵の強さに驚かされました。この本は色調が明るくてさらに素晴らしいです。ハーモニカが上手な楽しいおじいちゃん、赤いチェックのシャツがよく似合っています。花や星に詳しい知的なおばあちゃん、やってほしくないことはちゃんと説明して躾をしている様子が伝わります。大きめに描かれた手は口ほどに物を言い、包容力を表しているように感じました。おじいちゃん、おばちゃんの手から、お父さんの手へ引き継がれるシーンが印象的でした。2016/01/11
mntmt
21
おじいちゃん、おばあちゃん、孫のおんなのこ。3人の幸福。2017/01/11
なま
10
★3 2006年コールデコット賞受賞作品。祖父母の愛情がじわじわ伝わる作品。 ひみつの窓って、実はどの家にもあるんじゃ無いかな?私も小学生の時に、学校へ向かう登校班。自宅から歩いて5分の所にある通学路。自宅の窓が最後に見える場所で振り返ると母が窓から見送ってくれていた。夕方、ちょっと遅くなると、やっぱり窓から母が見ていて手を振ると振り替えしてくれる行為が嬉しかった事を思い出した。 窓に人影があった時の安心感や喜びを思い出させてくれる一冊。5分2021/06/18
遠い日
10
おじいちゃんおばあちゃんの家の台所の窓は幸せの窓。いつもわたしを温かく迎えてくれる窓。愛される孫娘のとびきり幸せそうなあれこれが、楽しくて、家族の幸せとはこういうものだなぁとしみじみ感じる。何でもないことば、いつもいっしょにすること、合言葉のようなおきまりのこと。自分の未来の家族まで、幸せで繋がることを信じられる子は、きっといい大人になるはず。2017/12/13