内容説明
1800年代なかば、ブライディさんは、ヨーロッパからアメリカにわたりました。希望と不安でいっぱいの旅です。新しい土地で新しい生活をはじめるのです。たった一本のシャベルを、ブライディさんはどのように使っていくのでしょうか…。
著者等紹介
コナー,レスリー[コナー,レスリー][Connor,Leslie]
コネティカット州マディソン在住。絵本作品として処女作となる『ブライディさんのシャベル』で、コネティカット州がすぐれた児童文学に贈るTassy Walden Award for New Voicesを受賞している
アゼアリアン,メアリー[アゼアリアン,メアリー][Azarian,Mary]
アメリカのバージニアの小さな農場で子ども時代を過ごす。教師を経て、版画によるポスター制作の仕事を始め、のちに児童書の挿絵を手がけるようになる。Snowflake Bentley『雪の写真家ベントレー』(BL出版)で1999年コールデコット賞を受賞
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書の編集にたずさわったのち、現在は、北海道当別町で翻訳者として活躍中
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
1800年代半ば、ブラディさんは新天地で生活するために持って行ったのが1本のシャベル。それからそのシャベルは、ブラディさんにとってなくてはならないもので、共に人生を歩む。シャベルが色んなものとして活用していくのには驚きと共に、それを使うブラディさんの発想力に脱帽。一生、こうやってかけがえのないもの、大切なものがあるって素敵。ブラディさんの生き方もいい。2023/05/05
mntmt
24
シャベルにあまり注目したことなかった。うちには、小さいのが一つあります。出番は、ほとんどないけど、ないと困るかも。2016/06/21
ヒラP@ehon.gohon
16
ブライディさんが新天地に渡航する際に道連れにしたのが一本のシャベル。かなり異様に思える、シャベルへの愛着は何故だったのでしょう。きっと理由があるのでしょう。ともかくもブライディさんの一生に寄り添ったシャベルは、友であり、力であり、守り神でした。 火事で柄が焼けてしまったシャベルを、修復するところなどは鬼気迫るものがあるのですが、ブライディさんは飄々と人生を生きていきます。 シャベルで何かを成し遂げた訳でもなく、物を大切にするとご利益があるという話でもなく、淡々としているところが、かえって印象的でした。2020/08/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
1856年、ブライディさんはヨーロッパからアメリカに旅立つ。新しい土地で暮らすのに持って行ったのは1本のシャベル。いつも一緒のシャベルは、ある日納屋が火事になり焼けてしまう…木版画の温かみのある絵と、ラストの力強いシャベルに目を惹かれる。【高学年向き】 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。<5分30秒> 【ジェンダー絵本 自分らしさ】<運命とは何か> 2018/10/29
いっちゃん
13
段々笑えてくる。シャベルの使い道、ありすぎ~。2016/10/10