出版社内容情報
ミスターは、まったく変わった犬。突然わたしの家を訪ね、「時間がたっぷりあるから、ぼくがきみの世話をしてあげる」なんて言う。犬なんてぜんぜん飼う気がなかったわたしなのに、どんどんミスターのペースに引きこまれ、夜には同じベッドでいろんな国のお話までしてやることに……。ユニークな犬ミスターと、わたしのちょっと変わった友情物語。
内容説明
ミスターはまったく変わった犬。ある日突然「いっしょに暮らしたい」とわたしの家にやってきて、「ぼくがきみの世話をしてあげる」だの、「いまに、ぼくがいてよかったと思うようになるさ」だの…。犬なんて、飼う気のなかったわたしだったが、ミスターのペースに巻きこまれ、せがまれるままに動物が登場するおはなしをしてあげることに…。ウィットに富んだ犬ミスターとわたしのユニークな友情ものがたり。
著者等紹介
ヴィンディング,トーマス[ヴィンディング,トーマス][Winding,Thomas]
1936年生まれ。1978年に初めての本を出版。以来、多くの子どもの本を手がける
エァルブルッフ,ヴォルフ[エァルブルッフ,ヴォルフ][Erlbruch,Wolf]
1948年、ドイツのヴッパータールに生まれる。1992年のドイツ児童文学賞ほか数々の賞を受賞している。ヴッパータール美術大学で教えている
小森香折[コモリカオリ]
1958年東京生まれ。第12回、第14回小さな童話大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
91
押しかけ同居犬ミスターに、いつも何だかんだ言い負かされて押し切られてしまう「ぼく」。ウィットに富んだミスターのお喋りに、読んでるこちらも一本取られた!と感心する。ぼくがミスターに聞かせるイソップみたいなお話も面白い。「いまに、ぼくがいてよかったって思うようになるさ!」ほんと、その通りだった。2017/07/05
航輝
2
図書館本 子犬と人間の物語の中に沢山の動物が出てくる物語が溢れてる 知らないお話ばかりだから新鮮 動物たちの賢さについてのお話が沢山だから昔話を沢山知った気分2023/05/21
timeturner
2
ヴォルフ・エァルブルッフの本だと思ったら挿絵だけだった。でもまあ、面白かったからいいや。とにかく犬のミスターが口のへらない奴で、ああ言えばこう言う、屁理屈をこねくりまわして自分の思うように飼い主を動かしていくのが面白い。2017/07/13
川島みち@原稿やれ
0
ある日小さな犬がやってきて一緒に暮らさないか、と言ってくる冒頭から物語に引き込まれる。犬はそんなに好きでなかったはずの主人公が徐々に犬のミスターと友達になっていくのに、物語を聞かせるという過程が入るのが面白い。物語は語る人間の人となりを現す。物語を批評するとき、批評者自身の価値観が現れる。そうして相互の理解を進めていく。2017/05/15
あきら
0
友人の勧めで読みましたが、 なかなかの児童文学でした。 ある日やってきたのは犬。 なぜかしゃべる。 「一緒にいてやる」何と言って、 押しつけがましく居座ってきた。 およそ犬らしいことが嫌いで、 約束なんか守らない。 そんな犬・ミスターは、 僕の話を聞くのが大好き。 僕はミスターに話をするんだ。 動物にまつわる話。 でも、ミスターはいつもこう言う。 「それは、結局、人間の話じゃないか」 てね。 何ともシュールなお話で、 ためになる、なんてことはない。 僕とミスターの2011/07/06
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