出版社内容情報
1860年生まれのモーゼスおばあさんが画家として出発したのは70歳代後半で、最初の個展を開いたのは80歳のときのこと。以後アメリカの田園生活を描く芸術家として広く愛されてきました。本書ではニューヨーク州北部の田園の四季を描いた絵とともに、自伝『マイ・ライフ・ヒストリー』からの引用と、モーゼスおばあさんの世界を表現する詩をつけています。懐かしくて心豊かな世界にタイムスリップできる一冊です。
内容説明
農家の主婦として、また母としてのつとめをよくわかった、意志の強い働き者の一人の女性が、芸術への興味を開花させ、画家として世に知られるようになったのは、彼女が80才になってからのことでした。自然を愛し、周囲の人々や出来事への感謝の気持ちを忘れない―モーゼスおばあさんの生き方は、作品や自伝を通して多くの人々の心をとらえることでしょう。淡々と誠実に生きた老婦人の、愛にみちた美しい日々。
著者等紹介
ニコラ‐リサ,W.[ニコラリサ,W.][Nicola‐Lisa,W.]
イリノイ州ナショナル‐ルイス大学で教育学の教授として教壇に立つ一方、作家として子どものための本を執筆。“One Hole in the Road”(絵ダン・ヤッカリーノ)など数多くの作品を発表。画家である妻のバーバラ・クーパーと共にシカゴに在住
ロバートソン・モーゼス,アンナ・メアリー[ロバートソンモーゼス,アンナメアリー][Robertson Moses,Anna Mary]
「モーゼスおばあさん」として知られ、20世紀アメリカで最も愛された画家の一人。創造力にあふれ勤勉だった彼女は、生涯の大半を、ヴァージニア州とニューヨーク州北部で、農場と家族の世話に費した。絵が見出され世に発表されたのは、80才直前の事だった。101才で生涯を終えた時、モーゼスおばあさんはアメリカのスターとなっていた
加藤恭子[カトウキョウコ]
1929年東京生まれ。1953年早稲田大学文学部仏文科卒業と同時に渡米留学。1957年ワシントン大学修士号。1959年米国より仏政府奨学生としてナンシイ大学留学。1965年早稲田大学大学院博士課程終了後、再渡米。1972年帰国、上智大学講師を経て、現在(財)地域社会研究所理事。著書に『日本を愛した科学者』(日本エッセイストクラブ賞受賞、ジャパンタイムズ)など多数
和田敦子[ワダアツコ]
1945年東京生まれ。学習院大学英文科卒。K.M.G会員
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