内容説明
何もやっていないうちに逮捕されてしまった私の闘いは、逮捕されたことによって始まった―爆弾闘争への「精神的無形的幇助」なる前代未聞の罪状で、１２年半も獄につながれた著者による魂の記録を、待望の復刊。
目次
夢
上古川の四季（山羊の落としもの；しょこちゃ家のおんちゃん ほか）
中学・高校時代（姉の反抗；ちえちゃん ほか）
東京生活（出会い；学ぶこと・生きること・闘うこと ほか）
獄中から（姉の死；仲間たち ほか）
著者等紹介
荒井まり子［アライマリコ］
１９５０年、宮城県に生まれる。１９６９年法政大学文学部史学科に入学するが、翌年中退し、アルミ工場、ビニール工場で働いた後、７３年東北大学医療技術短期大学部看護科に入学。７５年東アジア反日武装戦線“狼”グループの一員として逮捕され、「精神的無形的幇助」で一審懲役８年、控訴審、上告審ともに棄却され、８７年出所。現在、福祉関係の仕事にたずさわっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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gtn
18
幼馴染の盲目のお父さんの人柄が大好きだった幼年の頃。同級生に手袋を盗まれたことに気付きながらも、欲しいならあげたらいいやと気遣う小学生の頃。九九も覚えられず悲しむ同級生に、放課後、励ましながら課外授業してあげた中学生の頃。その十数年後、「狼」のメンバーとして「三菱重工爆破事件」等死傷者を出す大事件を起こすとは。擁護するつもりはないが、純真過ぎたのだろう。他のメンバーにも言える。中学時代ビールを飲んだことがあると著者が告白したところ、後の死刑囚「大道寺将司君」「片岡利明君」が「不良少女」と言ったとか。2023/03/25
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