人は、なぜさみしさに苦しむのか?

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人は、なぜさみしさに苦しむのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784776212690
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0030

出版社内容情報

さみしさは心の弱さではない。
生き延びるための本能-。
人類は、なぜ「さみしい」という感情を持つのか?
あなたの知らないあなたの心を脳科学が解き明かす!

「ひとりでいるのがつらい」
「誰といても満たされない」

集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、
さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、
おそらくいないのではないでしょうか。

集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、
さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。

さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。

それなのになぜ、私たちは、
「さみしいのは、よくないことだ」
「ひとりぼっちは、みじめだ」
などと考えてしまうのでしょうか。

そこには、さみしさという感情を捉える際に起こりがちな、
さまざまな思い込みや刷り込み、偏見が隠れています。

本書では、脳科学的、生物学的な視点から、
なぜ、さみしいという感情が生じるのかという問いに
焦点をあてていきます。

また、なぜ、さみしいという感情を
ネガティブなものと捉えてしまうのか、
その科学的要因、社会的要因からも考察していきます。

すべての感情には、意味があるはずです。
であれば、さみしいという感情が生じたときにも、
無理に抑え付けたり、なかったことにしたりするのではなく、
「そこにはどんな意味があるのか」を考え、理解していくほうが、
この感情をスムーズに扱えるのではないでしょうか。

さみしさの扱い方に慣れ、その生じる仕組みを理解することで、
さみしさを必要以上におそれることなく、振り回されることもなく、
上手に付き合いながら、長い人生をより豊かに、
穏やかな気持ちで過ごしていくことができるようになるはずです。

内容説明

本書では、脳科学的、生物学的な視点から、なぜ、さみしいという感情が生じるのかという問いに焦点をあてていきます。また、なぜ、さみしいという感情をネガティブなものと捉えてしまうのか、その科学的要因、社会的要因からも考察していきます。さみしさを感じやすい人にも、さみしさを感じにくいがために生きづらさを抱えている人にも、自分の感情を捉え直す一助としていただければ幸いです。

目次

第1章 なぜ、人はさみしくなるのか(他人と共有するのが難しく、コントロールできない感情;さみしさは「人間が生き延びるため」の仕組み;さみしさの本質を知る意味;さみしいという感情の見方を変えていく)
第2章 わたしたちがさみしさを不快に感じる理由(「さみしいのは、よくないことだ」という思い込みが苦しみを強める;親しい関係性のなかの「確証バイアス」の罠 ほか)
第3章 脳や心の発達とさみしさの関係(わたしたちの脳や心は石器時代から変わっていない;さみしさのはじまりは生後3カ月から ほか)
第4章 さみしさがもたらす危険性(さみしさのストレスは健康リスクを高める;心の弱みに付け込む悪意ある人たち ほか)
第5章 さみしさとうまく付き合っていくために(趣味でつながる新しい共同体の在り方;自分の心と向き合う「マインドフルネス」の考え方 ほか)

著者等紹介

中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所に博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

104
なかなか興味深かったです。特に、「寂しさを感じることは生存のための生態防衛反応の1つである」というのが印象に残りました。人間の体(感情を含む)はシステムであるということを改めて認識しました。システムであるということは何らかの意味があるということでもあるので、こういったことが今後も1つ1つわかることで、知的好奇心が満たされると共に、対処法も打てるのではないかと思いました。2024/07/12

さくらっこ

56
さみしさは、ネガティブな感情ととらえられがちだが、生存の為に必要なことなのだ。自然災害の多い日本では、身を寄せ合う必要性からさみしがりやが多いとのこと。たださみしさは生き辛さにつながる感情なのが厄介だ。うまく付き合う方法を著者は述べている。興味深かったのが、「マインドフルネス」という方法だ。自分に心に起きた感情を包み隠さずに受け止める。それが自分を大切にすることにつながる。そして読書で登場人物や著者などたくさんの話し相手を持つのも効果的とのこと。一人好きの私だが、今年もたくさん読もうと決心した1冊だった。2025/01/05

Roko

42
誰かと信頼感が持てないとき、他人は家族やパートナーがいるじゃないかと言います。でも、そういう人たちと信頼感を持てないことがあります。他人よりも身内の方が分かってくれないということを変なことだという人もいます。でも、家族だからこそ生まれる「わかり合えない」ことがあり、それこそが人間の悩みの本質なのです。亡くなった友人、遠くに住んでいてもう二度と会えないだろう友人、もうなくなってしまった実家のこと。思い出しただけで涙がこぼれることも、そんなこともあったなぁという程度に薄まった思いも、すべてわたしの心の中に2024/03/14

フム

30
図書館本。脳科学者の話というのは、科学のいう名前がついているだけに、つい納得させられてしまうのは茂木さんの時もそうであったけれど、どうなのだろう。今回もどこかで知っていたような内容ではあるものの、やはりドーパミンとかセロトニンとかいう言葉にうなづいてしまった。寂しいという感情はつらいし否定的に受け止めてしまいがちだ。しかし、集団でいることで生き延びてきた人間の遺伝子の中に、埋め込まれたシステムとしての寂しさの発動と考えると、なんだか優れたものに思えてきた。2023/10/28

本詠み人

26
進化の過程で身につけた〝孤独‘’を”さみしい〟と思う気持ち。かつて人は単体では危険で、子孫も残せないため危機感をもつためにそう感じるようになった。知識とメタ認知で、さみしさのメカニズムが分かったとしても、拭えぬさみしさを人は抱えて生きていくのか...今はまだ家族で暮らす煩わしさ(笑)のが勝ってるけど、1人になったら寂しいのかな。どんな感情も振り返って懐かしく思い出す時がくるのかな🤫2024/08/20

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