出版社内容情報
突然ですが、みなさに質問です。
糖尿病や認知症、骨粗しょう症などの原因にもなるとも言われている
2001年にギネスブックに認定された
人類史上もっとも感染者数の多い感染症は、なんでしょう?
答えは歯周病です。
その蔓延ぶりは日本でも例外ではなく、
30代以上の約6割の人が歯周病だといわれています。
歯周病というのは、簡単にいえば細菌によって歯のまわりの歯ぐき(歯肉)に、
炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
ただし、重症化しないと症状に気づきづらく、
痛みもなく、初期の段階では特に生活に不都合をもたらすものではありません。
ですが、はっきりいいます。
「歯周病は、みなさんが思っている以上にとても危険な病気」です。
その理由は大きくふたつあります。
ひとつは、歯を失う原因になるということです。
人間の体の健康は、食事によって吸収する栄養によって保たれています。
たんぱく質が、筋肉、臓器、肌、髪、爪、体内のホルモン、
酵素、免疫物質などをつくり、炭水化物や脂質は、体を動かすエネルギーとなります。
ビタミンやミネラルは、さまざまな体内の調整やエネルギーをつくり出すサポート
をするために欠かせません。
つまり、歯がなくなることで栄養が摂取できなくなり、それが老化を早めたり、
筋力の低下を招いたり、体調を崩したりする原因となるのです。
なにより、食事は、わたしたちに喜びをもたらしてくれます。
「歯周病で大好きな肉が食べられなくなった」
「噛むのがおっくうで、食欲がわかなくなった」
思いどおりの食事ができないことで、三大欲求のひとつである食欲が削がれることが
がどれだけ人生の幸せを奪うのか。
そしてそれによって、心の健康が大きく蝕むしばまれて
いくことは想像に難くないのではないでしょうか。
もうひとつ重要なポイントは、最初でも説明しましたように、
多くの病気との関係性が指摘されているという点です。
老化や不調、そして病気まで、歯周病が進行することであなたの体にさまざまな害
がもたらされる危険性があるのです。
だからこそ、ぜひ本書で歯周病の改善、予防を行ってみてください。
内容説明
あなたの今、そして子どもの未来の幸せのために、すぐにはじめてほしい歯ぐきケアのすべて。かかりつけにしたい歯科クリニックの見分け方。歯ぐきを元気にするための栄養素とは?子どものころから気をつけなければならないことは?歯周病を悪化させる生活習慣とは?
目次
第1章 幸せな老後を過ごすために、「歯周病」から身を守る
第2章 歯周病という病気の正体とは?
第3章 歯周病が、さまざまな病気を引き起こす
第4章 歯科クリニックは、なにをする場所?
第5章 歯科衛生士が教える「正しいケア」の方法
第6章 歯と歯ぐきを長持ちさせるために必要な栄養は?
第7章 歯と歯ぐきの健康を守る生活習慣
著者等紹介
亀井孝一朗[カメイコウイチロウ]
歯科医師、歯学博士。かめい歯科クリニック院長。日本口腔インプラント学会専門医。インビザラインプラチナエリートプロバイダー。ITI学会公認インプラントスペシャリスト。1982年三重県生まれ。大阪大学歯学部卒業。大阪大学歯学部大学院修了。2016年に、三重県名張市で、かめい歯科クリニックを開院。1人ひとりの気持ちに寄り添った治療が地域の人たちの信頼を生み、今では、近郊の都市からも多く患者が訪れる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。