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出版社内容情報
18万部のベストセラー『人は、なぜ他人を許せないのか?』が待望のまんが化!
SNSいじめ、炎上、ハラスメント、誹謗中傷-。話題の「正義中毒」が起きる仕組みを最新の脳科学で解き明かす!
人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人など、わかりやすい攻撃対象を見つけ、
罰することに快感を覚えるようにできています。この快楽にはまってしまうと、簡単には抜け出せなくなり、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになってしまいます。
この状態は正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」です。
これは、脳に備わっている仕組みであるため、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。
【あらすじ】
とある文具メーカーの広報部に勤務する伊藤真澄は、業務の一環で自社SNSの「中の人」を担当することに。試行錯誤しながらも順調にフォロワーを増やしていき絶好調に思えた矢先、ある出来事をきっかけにアカウントが炎上してしまう。同じ部署の頼れる先輩・高柳や、現在はバー「TRUST」を経営しているが、かつては脳科学の研究者だったというマスターなど、仲間たちにアドバイスをしてもらいながら、「正義中毒」とは何か?を学び、乗り越える術を探していく-。
漫画のストーリーに沿って読み進めていくうちに、許せない感情が生まれる理由や、人を許せなくなる脳の仕組み、そして「正義中毒」を乗り越えるヒントを分かりやすく学ぶことができます。怒りや憎しみなど負の感情に振り回されず、心穏やかに生きるコツを見つけられる1冊です。
内容説明
SNSいじめ、炎上、ハラスメント、誹謗中傷―他人を許せない人の脳で起きていること。誰かを「傷つける」「傷つけられる」を断ち切るために、怒りや憎しみの感情を手放すヒントを脳科学から学ぶ。
目次
第1章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び1(SNSが隠れていた争いを「見える化」した;炎上ビジネスに踊らされる正義中毒者たち;正義中毒者は人間の宿命)
第2章 ネット時代の「正義」―他人をつるし上げる悦び2(自然災害と閉鎖的環境が日本人の社会性を高めた;人格攻撃と議論の決定的な違い)
第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか(人間の脳は、対立するようにできている;正義中毒のエクスタシー;「バイアス」は脳の手抜き;ネット社会は「確証バイアス」を増長させる;加齢が脳を保守化させる)
第4章 「正義中毒」から自分を解放する(正義中毒を乗り越えるカギは「メタ認知」;老けない脳をつくるトレーニングと生活習慣;自分にも他人にも「一貫性」を求めない;対立ではなく並列で考える)
著者等紹介
中野信子[ナカノノブコ]
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学工学部応用化学科卒業。同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。現在、東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授。テレビコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。