内容説明
「遊ばなきゃ――それが無意味な人生に対する復讐にもなるわけだ」▼神※を探して秋葉原を彷徨うミウラハジメ。処女崇拝の是非を池袋で問うアラシヤマシズエ。楽園を目指して山道を分け入るアニサキホズエ。三人の「私」と一人の「僕」が語り交わす三編のオムニバス。交差しぶつかりあう会話、会話、会話!(※ただしネトゲ上に限る。)▼講談社BOXから“隠れ”本好きに贈る、新人賞Powers受賞作家コタニ夕多の初小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
3
内容の9割ぐらいがオタク的よもやま話というおそろしい構成。ドストエフスキーどうこうも分からんではない。けれど会話の内容自体はあまり目新しいと思えなかった。ネット上での論争を、あまり手を加えない形で取り込んだような印象。話題のバラエティは広いが、ほとんどは深く突っ込まれないし繋がらない。当然散漫。架空の固有名詞の部分、全部実在のものにしてしまえば面白くなったんじゃないかと思う。実際春樹とかカフカの変身ネタにしてた部分は面白かったし。随所から開き直りが感じられたけれど、作者には違う部分で開き直って欲しかった。2013/08/22
ふじさん
2
第十五回Powers受賞作。五百頁にも亘る会話・会話・会話の奔流に酩酊しながら、最後には不思議と爽やかな気分で読み終えた。全篇通してストーリーと呼べる物はほぼ存在せず、分かり易い娯楽性とも程遠い内容。「現代」「今」なんて言葉では大き過ぎる、本当に「一瞬」の空気を切り取った作品世界は小さくもあるが、だからこそ描き得たリアルがあるように思った。十分の一の頁数もあれば書けそうなテーマをここまで引き伸ばして綴った点にこそ、本作の意義はあるのだろう。率直に言うと肌に合わない部分もあったが、非常に熱のある作品だった。2013/11/14
くろう
1
おおぉ。すげぇ疲れた。 最初のパートは楽しく読めたんだけどなぁ。 途中から会話パートが長過ぎて内容があんまり入ってこなくなっちゃいました。 キャラは魅力的で個性的で良かった。 毒舌が凄まじくて読んでて悲しくなったりもしましたが…。 でもイマイチ趣旨の分からない本であった。 終わりも終わりなのか分からなかった…。続かない…よな(´・ω・`)?2013/06/19
とわとわ
0
えんえんと会話し続ける話。 会話は面白いが、最後のほうになると疲れてきた。飽きてきた。 最初は遊園地の中から、顔も名前も知らない相手を突き止めるゲームが中心になるのかなと思ったら、肩すかし。 最初のパートに出てきた、図書館員さんやメイドさんは、どうなったんだろ?2013/10/07
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