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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
84
社会ネットワーク学者が、組織の作り方、仲間の作り方を ワンピースを通して分かりやすく解説している。 ワンピースがたくさんの人に読まれている理由がなんとなく分かる。 面白い分析だった。 2021/11/10
エンブレムT
55
いいのか?あらすじ全部書いちゃって・・・と、いらん心配をしてしまうくらい『ワンピース』の名台詞とストーリーに言及しまくった「モンキー・D・ルフィに学ぶ味方づくりの教科書」。大学教授だからこその分析力と解釈、社会学に当てはめた解説はわかりやすく楽しく読めました。でもエピローグでの語りが、筆者の価値観を前面に出しすぎてて興ざめ。『ワンピース』から「どう生きるか」を学ぼうとせずにいる読者は、筆者に言わせれば「もったいない」のだそうで・・・。や、私はワクワクをわけて貰うだけで充分満足してるんですが・・・。2012/03/06
bunmei
52
最初は敵視していた者が、次第にルフィーの魅力に惹かれて麦わらの一味となっていくワンピース。それは、ルフィーの「俺は、海賊王になる!」という夢に共感したからこそ。現代の若者は表面的な関わりを重視し、深い関わりを避ける傾向が強いそうです。しかし、決して人と関わりを持ちたくないわけでなく、実は仲間を欲し、所属感を求めているそうです。「仲間とは、一人では到底叶えられない夢を共有できる人達」と安田氏は定義しています。だからこそ明確でぶれない夢を掲げるルフィーに憧れ、多くの読者をも引きつけるのだと分析しています。 2018/01/31
hundredpink
37
心に響いた2箇所 1「優しい」というのも、人が持ちうる力の一つですが、残念ながらそれだけでは人を救えません。仲間を助けるためには技術やスキル、力が必要なのです。2弱点を自覚しながら長所を伸ばすことにかける。2015/08/15
きいち
28
ネットワーク分析の専門家である著者が、日々学生と接して感じてきた人づきあいについての課題。それを、著者自身も大好きであることが端々から伝わってくる『ONE PIECE』を使って語った、由緒正しく、かつ有意義な便乗本。以前に読んだネットワーク論の新書もそうだったけれど、言葉に「私」があって素直に読める。アドバイザーというだけでなく、自分も試行錯誤してきた一人の生き手としての言葉。前月読んだマーケターのものより納得度もずっと高い。◇一番のポイントは困ってること、悩みを伝え、助けを求められるか。世代じゃないな。2016/03/19