内容説明
会社の近くに小さな印刷所がある。毎日、女性が山積みの紙の束を台車で運ぶのだが、ブロックの継ぎ目があるためガタガタ揺れる。彼女は、束が落ちないように押さえ、直し、また運び始める。工夫を重ねた相当な熟練だ。しかし、このスキルは本当に必要だろうか。横に枠の付いた台車に変更すれば問題はすぐ解決する。では、なぜ彼女は、会社は改善しないのか…。本書では、仕事の現場で放置してしまっている「非効率な努力」の原因と解決のヒントをお話ししていきたい。
目次
第1章 ビジネス編―できる人がやっている「乳してトク取れ」方式(非効率な仕事を頑張らせない;「朝食無料サービス」で利益が増えたゴルフ場 ほか)
第2章 コミュニケーション編―残念なメールは金曜夜にやってくる(昼間から疲れを想起させてはいけない;「どう思う?」と質問する残念な人 ほか)
第3章 時間の使い方編―残念なタクシーに乗り込む残念な客(残念なタクシーに乗る人は、残念な時間を使っている人;トップ1%の運転手が実践するサービス業の真髄 ほか)
第4章 働き方編―二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」と喜ぶ(華やかなプロゴルファーの退屈な日常;仕事は飽きるが、ゲームは飽きない ほか)
第5章 イノベーション編―もしも書店から会計レジがなくなったら…(他業種の仕組みを盗む「ベンチマーク」の習慣;レジ袋で2円引き ほか)
著者等紹介
山崎将志[ヤマザキマサシ]
ビジネスコンサルタント。東京大学経済学部卒業。1994年にアクセンチュア入社後、2003年に独立。事業再生コンサルティングのアジルパートナーズ、家事を宅配する生活総合支援サービスのカジタク、5円コピーのAPソリューションズ、プロフェッショナル研修の知識工房等、複数の事業に株主、経営者、実務担当者の3つの立場から運営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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