山刀で切り裂かれて―ルワンダ大虐殺で地獄を見た少女の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784776204688
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

内容説明

1994年、ルワンダ。100日間で100万人が虐殺―。70%の女性がレイプされ、いまもエイズで苦しんでいる!ヨーロッパ各国でベストセラー!涙が止まらない衝撃の実話。

目次

第1部 奇跡の子(パリにて―わたしは忘れない;ルワンダ人の心をつくったもの;すばらしき日々;父の死としのびよる脅威;荒れ狂う恐怖政治;殺された母の血を洗う;サバイバルの法則)
第2部 傷だらけの青春(すべてを奪われて;仮面の檻)
第3部 明日への希望(虐殺の村・抹殺の跡;人種差別に苦しむ日々;生き証人として;ジェノサイドを語りつぐ)

著者等紹介

カイテジ,アニック[カイテジ,アニック][Kayitesi,Annick]
1979年、ルワンダの裕福な家庭に生まれる。14歳のときに、フツ族とツチ族の民族対立に発した大虐殺に遭う。1994年8月フランスに逃れ、養家に引き取られる。コレージュ、リセを経て、ヴィルタヌーズ大学で経済学と政治学を学んだのち、ソルボンヌ大学の修士課程で政治学を修める。2005年7月にルワンダへ帰国、カガメ大統領夫人が率いる組織「PACFA(Protection and Care for Families against HIV/AIDS)」の活動に参加し、大虐殺を生き抜いた寡婦及びHIV/AIDS児の保護とケア、生活の向上を目的としたプログラムの推進、青年活動センターの運営、女子教育の促進などを通してルワンダの再建のために尽力している

浅田仁子[アサダキミコ]
静岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部文学科卒。社団法人日本海運集会所勤務、BABEL UNIVERSITY講師を経て、現在、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

6
フツ族によるツチ族へのジェノサイド。ルワンダ大虐殺。昨日まで良き隣人だった人間が突然殺意を持って襲い掛かってくるということの恐ろしさ。何かに煽られた人間の群れは理性やら良心やらの綺麗事では止まることなく血と暴力に酔い、たやすく何の躊躇いもなく虐殺を行えてしまえるということ。そしてその狂った行いを世界の誰も止めてくれないということ。助けてくれないということ。気が滅入る。世界の誰も助けてくれないのなら、神様すら助けてくれないのなら虐殺された人間の魂はどこで救われればいいのか。2015/10/06

MIYA

3
この話が小説ならば、最後は敵も味方も仲良くなりましたのハッピーエンドで終わるだろう。しかし、事実は小説よりも残酷で生々しかった。いまだに両族の憎しみは消えていない。それほどにジェノサイドは圧倒的で、強大な出来事だった。それでも、「民族」の違いを越えて「個人」として接することが出来る人たちがいる。これこそが人間にとって「希望」と呼ぶにふさわしい存在なのだと思う。アニック氏のこれからの人生が幸福に彩られることを、僭越ながら祈りたい。2014/06/21

がんこちゃん

2
ルワンダで起こった「大虐殺-ジェノサイド-」狂気に満ちた国で生き残った著者が見たもの、体験したことの一冊。個人的に自我も自己主張も強い著者の出だしと同棲していたBFのくだりは読みづらい。恋愛は選んだ本人の責任、文句言っても仕方ない。それにしても私は目の前で殺された母の血を拭けるだろうか、ドアの向こうで親しい人に山刀が振り下ろされ刻まれていくのを耐えれるだろうか。2012/06/28

アーク

1
ジェノサイドが殺すのは、人の命だけじゃなくて、人の心。家族が無残に殺されて、自分が生き残ってしまったというサバイバーズ・ギルトは生存者を一生苦しめるという。この主人公も、その苦しみを抱え、躓きながらも悲壮な過去と必死に向き合おうとしているのがよく分かる。この本に綴られた内容が、未来のジェノサイドの抑止力となり、かつ主人公の癒やしとなることを心から祈る。2014/04/12

パセリセパ

1
ルワンダで大虐殺が起きたとき、私は高校生だった。ニュースで知り、鳥肌が立ったことを覚えている。しかし、胸の中が暗く重くなるような恐怖を感じる自分の周りでは、遠い国の、よく分からないことくらいにとらえている人が多く、恐怖のやり場がなく、心細かったと記憶している。特に、大人のそうした様子に戦慄を覚えた。どうして、誰も止めないのだろうか、小さなニュースの扱いにしかならないのだろうか。国際社会の秩序は思慮深い大人の知恵により守られていると信じていた私は、愕然とした記憶がある。過去に起きたジェノサイドはどれも解決し2012/04/06

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