イラクの中心で、バカとさけぶ―戦場カメラマンが書いた

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784776201328
  • NDC分類 302.281
  • Cコード C0030

内容説明

「首都陥落後の国ほど危険なところはない」世界の戦場を肌で知る男が空爆下のイラクに非合法潜入。テレビ・新聞が報道しないイラク戦争の裏側を描いた傑作取材記。

目次

巻頭特別座談会 戦場でジャーナリストは詐欺師になる(宮嶋茂樹・勝谷誠彦・橋田信介)
まえがきにかえて ある「自爆者」の遺書
第1章 イラク突入大作戦
第2章 開戦直後の砂漠の激走
第3章 バグダッドに爆弾の雨が降る
第4章 我はアラブ義勇兵なり
第5章 そしてフセイン像は倒された
終章 世界のバカヤロー
あとがきにかえて ある「還暦カメラマン」の遺言

著者等紹介

橋田信介[ハシダシンスケ]
1942年山口県宇部市に生まれる。70年法政大学卒業後、日本電波ニュースに入社。TVニュースカメラマンとなり、72年ベトナム、ハノイ特派員。78年バンコク支局長、80年ローマ支局長を歴任。ベトナム戦争では、米軍に空爆される地上側で取材、日本人では稀な体験をする。88年退社後、ニュース・ボックス・アジアを設立して、バンコクに取材拠点を移す。主にアジアの戦争を中心とした報道番組を制作。主な仕事として、インド洋上空で爆破されたKAL航空の機体を捜索、発見、引き揚げ。湾岸戦争ではスクープ映像をCNN、ニューヨーク・タイムズに提供。カンボジアの内戦、日本の自衛隊派遣、ビルマ動乱、ボスニア内戦、パレスチナ内戦、アフガン戦争なども取材。現在もイラク戦争の取材を続けている。61歳という年齢で、今も戦争の最前線に立つのは世界的にもめずらしい
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほっしー

14
戦場カメラマンである著者が2003年のイラク戦争を取材した本。フセイン政権崩壊の前後の状況がリアルかつゆるゆるに書かれている。戦場では当然のことながら日本の常識は通用しない。イラクに入国するにも、偽造ビザ・パスポート、賄賂、義勇兵ビザなどを駆使し命懸け。「ヒマだな」「戦争起きないかな」とバカ話。戦場取材を楽しんでいるかのような様子。それでも覚悟を決め腹を括っている様子が文章から伝わってくる。戦争がテーマなんだけど、面白い本。著者が度々記している“命は使うとき使わないと意味がない”という言葉が印象的だ。2017/07/28

まこ

5
ハシやん、戦場カメラマン、本書刊行の4ヶ月後イラクで殺害される。戦場に自ら向かうのは、何故か。きっぱり「金のため」。言い切られるといっそ清々しい。無論それだけではないことは、端々に滲む怒りもしくは疑問の感情から伝わってくる。人によっては不謹慎と捉える部分もあるかも。それでも、戦場を知ってる人の言葉は、軽いタッチにも関わらず、重く、考えさせられる。ドキュメントだが、単純な読み物としても面白く読める。恐らく戦死したことを、ハシやんは納得してる。その覚悟がある人だった。それでも、亡くなったことは残念でならない2015/01/24

貧家ピー

4
危険地域に行きたい気持ちはよくわからなかったが、自分の目で見たい・金が欲しいなど、プロカメラマンの考え・行動に触れると、わからないでもない。2005/09/07

ゆいの

2
戦場記者のリアル。戦場カメラマン、すごい!!戦場、戦況、戦争の違いを始めて認識しました。自衛隊についても考えさせられる一冊。2011/12/30

メロン泥棒

1
「戦場ジャーナリストとは詐欺師である」。イラク戦争のまっただ中に飛び込んだ2人の戦場ジャーナリスト。スゴイ物が見たい、一発当てて金を稼ぎたい、名誉が欲しいと純粋な欲望をさらけ出すオヤジ達の痛快なイラク取材記。偽造ビザ、ワイロ、偽イラク義勇兵なりすましなどなど非合法取材の数々をこんなにあけすけに語ってしまって良いのだろうか。イラク戦争に対する風刺もピリリと効いた、今読んでも楽しめる1冊。ジャーナリストなんて元来お下品な世界なんだよ当然ながら。2010/12/03

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