内容説明
「なぜその価格帯で止まったのか」「なぜ突然ブレイクしたのか」。今後のシナリオを考えるうえで重要なのは、価格が動いた“裏側”で何が起きていたのかを見極めることです。その手がかりとなるのが、「出来高」です。出来高は、市場参加者が実際に取引を行った“痕跡”であり、彼らが意識している価格帯そのものを映し出します。人は過去に取引した水準を記憶しているため、再びその価格に近づくと反応が起き、上昇が止まったり、反落に転じたりすることが多く見られます。「価格帯別出来高分析」は、価格を軸に横棒グラフで出来高を可視化する手法です。これにより、「どの価格帯で売買が集中していたか」を明確にとらえることができます。もともとは主に機関投資家などプロの分析ツールとして使われてきましたが、本書では出来高分析に馴染みのない方でも理解・活用できるよう、実際のチャート事例を交えて解説しています。
目次
1 基礎編(イントロダクション―出来高分析の定義;出来高プロファイル―価格帯別出来高の見方と活用;TradingViewの導入と無料版インジケーターの活用)
2 その他の出来高分析編(VWAP(出来高加重平均価格)
VWMA・出来高デルタ・累積デルタの応用分析)
3 戦略編 ケーススタディとトレードへの落とし込み(実践ケーススタディ―チャートで読み解く出来高分析の意味;さらなる出来高分析の世界へ―TradingView公式インジケーターの活用)
著者等紹介
岩本祐介[イワモトユウスケ]
日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト。国内大手証券入社後、トレーディング部門を経て、2002年より米国S&P500先物市場でプライベート・トレーダーとしてシステムトレードを行う。米Mesa Software社(世界No.1の投資システム会社)と業務提携し、世界No.1システムR‐MESA3を日経225先物向けに共同開発、『R‐MESA3 Nikkei』としてリリース。日本には4人しかいないEasyLanguageスペシャリスト保有者。またパンローリングにてTradingViewを活用した「スプレッドボリジャー講」座でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



