内容説明
世界中で愛用されている高機能チャートソフト「TradingView」。さまざまなインジケーターやストラテジーが搭載されているだけでなく、PineScriptという専用プログラムで簡単にカスタマイズ可能だ。さらに、世界の個人投資家によって公開されたアイデアをアレンジして使えば、オリジナルの売買戦略を近道で構築できる。ただし、公開されているものはあくまで他者仕様。利用者の多いボリンジャーバンドも自分仕様にするには、その構造を知る必要がある。そこで本書ではプログラミング未経験者が始めやすいように、チャートに吹き出しを出したり、条件にあったタイミングでチャートの背景色を変えたり、インジケーターの計算をしたりと基本的な記述方法を一歩ずつ解説していく。PineScriptの構造を理解したあとは作成したインジケーターを使って、より実践的な練習に進む。そして最後には“値幅”を指定して決済するストラテジーや“価格”を指定して決済するストラテジーのテンプレートをつくって、自分の条件に応用できるようにする。日本人による初のPineScriptの解説本となる本書は、TradingView利用者のみならず、株式投資の効率を図りたい方の必携書である。
目次
第1章 テクニカル分析とPineScriptについて
第2章 TradingViewで始めるPineScript
第3章 簡単な指標を1から作成する
第4章 インジケーターの表示を工夫する
第5章 さまざまなインジケーターを作成する
第6章 売買ポイントを作成する
第7章 バックテスト用のストラテジーを作成する
著者等紹介
尾〓彰彦[オザキアキヒコ]
PineScriptプログラマ。中学生のころに遊んだ自動車シミュレーションゲームをきっかけに、自動車工学とコンピュータに興味を持つ。大学・大学院では流体力学と情報処理を学びつつ、株式投資もスタート。2014年にSIerに就職し、プライベートで金融関連のプログラムを作成。2016年にTradingViewに出合い、PineScriptで自作インジケーターの作成を開始。日本語の情報が皆無に等しかったため、試行錯誤を繰り返しながら技術を習得。その時の経験を基に、PineScriptの情報をブログにて掲載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。