内容説明
投資家としても名高いケン・フィッシャーは本書で、毎年投資家に何十億ドルもの負担を強い、成功を妨げている投資に関する神話に焦点を当て、その誤解を解き、読者により良い投資判断を下すための明瞭な道筋を示してくれている。フィッシャーは、個人投資家だけでなく、プロの投資家たちをもミスリードしてきた17の神話を徹底的に深掘している。その偽善性と間違いを投資家が事前に知り、その落とし穴を避けることができれば、長期的にも短期的にも優れたリターンを手にできるだろう。読者は、「債券は株式よりも安全だ」「金(ゴールド)にはリスクがない」「ストップロス(損切り)でロスは止まる」「ニュースは利用できる」といった神話の背景にある驚くべき真実や誤解を知ることになる。フィッシャーはこれら広く信じられている神話についてウソを暴いているだけでなく、どうしてそれらの神話が市場参加者には有効と思えてしまうのか、そして、結果的に投資家を失望させる理由も分かりやすく説明している。
目次
第1章 債券は株式よりも安全
第2章 アセットアロケーションの近道
第3章 ボラティリティ、そしてボラティリティだけ
第4章 ボラティリティはこれまで以上に高い
第5章 聖杯とは資本保全と資本増価
第6章 GDPと株式のミスマッチは下落につながる
第7章 何もしなくても永遠に10%得られる
第8章 インカムを確実に手に入れるための高配当株
第9章 小型バリュー株の優位性は持続する
第10章 確信が持てるまで待て
第11章 ストップロスでロスは止まる
第12章 高失業率は株式の息の根を止める
第13章 過剰債務国アメリカ
第14章 強いドル、強い株
第15章 混乱が株式を悩ませる
第16章 ニュースは利用できる
第17章 できすぎた儲け話
著者等紹介
フィッシャー,ケン[フィッシャー,ケン] [Fisher,Ken]
フィッシャー・インベストメンツの創業者で、会長兼CIO(最高投資責任者)。同社は世界中の大手年金基金や寄付基金、富裕層や財団の資金を2650億ドル超運用している。彼はフォーブス、USAトゥデー、フィナンシャル・タイムズ、テレグラーフ、フォーカス・マネーに定期的に寄稿している。投資や金融に関する11冊の著作があり、ニューヨーク・タイムズでベストセラーに選ばれてもいる
長岡半太郎[ナガオカハンタロウ]
放送大学教養学部卒。放送大学大学院文化科学研究科(情報学)修了・修士(学術)。日米の銀行、CTA、ヘッジファンドなどを経て、現在は中堅運用会社勤務。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
藤原玄[フジワラゲン]
1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。情報提供会社、米国の投資顧問会社在日連絡員を経て、現在、独立系投資会社に勤務。業務のかたわら、投資をはじめとするさまざまな分野の翻訳を手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。