内容説明
スウェンセンが提案するのは、大勢の逆を行く投資法だ。株式を主体としたよく分散された「市場を模倣する」ポートフォリオは、困難を乗り越える勇気を持った投資家に多くの報酬をもたらす。スウェンセンは、投資家にやさしい顧客本位の投資会社であるバンガードやTIAA‐CREF(米教職員保険年金連合会・大学退職株式基金)で、彼が提唱する逆張り投資、つまりそれは少数派の投資法であり、大勢に流されない投資法を実践することに限ると提案している。個人投資家が今すぐやるべきことは、アクティブ運用のファンドを避け(持っているのならば解約)、顧客本位の投資信託を買うことだ。これは、投資信託で成功する一番重要なことだ。本書は、個人投資家が投資信託で資産を増大させるノウハウがぎっしり詰まっている!
目次
概説(リターンの源泉)
第1部 アセットアロケーション(コアアセットクラス;ポートフォリオの構築;非コアアセットクラス)
第2部 マーケットタイミング(好パフォーマンスの追っかけ;リバランス)
第3部 銘柄選択(投資信託の市場に対するアンダーパフォーマンス;投資信託が失敗する明白な理由;投資信託のパフォーマンスを下げる隠れた要因;アクティブ運用ゲームで勝利するために;ETF)
終わりに(顧客本位の原則を無視した投信会社の偽計)
著者等紹介
スウェンセン,デビッド・F.[スウェンセン,デビッドF.] [Swensen,David F.]
イェール大学のCFO(最高投資責任者)。140億ドルを超えるエンダウメントファンドを運用。彼の指導の下、イェール大学は過去20年にわたって年間16.1%という他の追随を許さないリターンを上げてきた。仲間や競合他社からの信望も厚い。1985年にイェール大学で職を得る前は、ウォール街で6年(リーマン・ブラザーズに3年、ソロモン・ブラザーズに3年)を過ごし、新しい金融技術の開発に携わった。ソロモン・ブラザーズでは、最初のスワップ取引として知られているIBMと世界銀行の為替取引を構築した。TIAA(米教職員保険年金連合会)、ワシントンのカーネギー財団、ブルッキングス財団の受託者、およびホプキンス受託者委員会の財務責任者を務めている。イェール大学では、エリザベスクラブの一団体バークレイ・カレッジと国際ファイナンスセンターのフェローに就き、イェールの学部およびビジネススクールで経済学とファイナンスを教えている
長岡半太郎[ナガオカハンタロウ]
放送大学教養学部卒。放送大学大学院文化科学研究科(情報学)修了・修士(学術)。日米の銀行、CTA、ヘッジファンドなどを経て、現在は中堅運用会社勤務。全国通訳案内士、認定心理士。訳書、監修書多数
山下恵美子[ヤマシタエミコ]
電気通信大学・電子工学科卒。エレクトロニクス専門商社で社内翻訳スタッフとして勤務したあと、現在はフリーランスで特許翻訳、ノンフィクションを中心に翻訳活動を展開中。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- マンガに、編集って必要ですか? 全3巻…