内容説明
本書は、ファイナンスの分野において歴史上最も卓越した洞察力を有した人物のひとりであるグリアムの半世紀にわたる證券分析のアイデアの進化を示す貴重な論文やインタビューのコレクションである。
目次
第1部 證券分析の基礎を築く(一九四五年 證券アナリストは専門家と言えるか―肯定的な見方;一九四六年 證券分析における適正性について ほか)
第2部 證券分析を定義する(一九五二年 證券分析の科学的側面について;一九五七年 株式評価方法の二つの説例 ほか)
第3部 證券分析の領域を広げる(一九四七年 株主と経営陣の関係についての質問リスト;一九五四年 企業利益への二重課税を軽減する方法はあるのか ほか)
第4部 證券分析の未来を考える(一九六三年 証券分析の未来;一九七四年 株式の未来 ほか)
著者等紹介
グレアム,ベンジャミン[グレアム,ベンジャミン] [Graham,Benjamin]
ウォール街に多大なる影響を与えた人物であり、近代の証券分析の父として広く認められている。投資会社グレアム・ニューマン社の創業者および元会長であり、1928年から1957年にわたってコロンビア大学ビジネススクールで教鞭をとった。彼はPERをはじめ、負債資本比率、配当実績、簿価、利益成長などを活用した調査、分析を実用化し、広く世に広めた
ツバイク,ジェイソン[ツバイク,ジェイソン] [Zweig,Jason]
ウォール・ストリート・ジャーナル紙の「インテリジェント・インベスター(賢明なる投資家)」欄のコラムニスト。マネー誌のシニアライターであり、フォーブス誌の投資信託関連の編集者、タイム誌やCNNのコラムニストでもある。ニューヨーク市在住
サリバン,ロドニー・N.[サリバン,ロドニーN.] [Sullivan,Rodney N.]
CFA(CFA協会認定証券アナリスト)、CFA協会の出版責任者であり、フィナンシャル・アナリスツ・ジャーナルのほか、多く刊行物にかかわる。なお、トリゴン・ヘルスケア社(現アンセム・ヘルスケア社)の調査部長、アリス・コーポレーション社のシニアポートフォリオアナリストとしての経験もある。バージニア州シャーロッツビル在住
長尾慎太郎[ナガオシンタロウ]
東京大学工学部原子力工学科卒。日米の銀行、投資顧問会社、ヘッジファンドなどを経て、現在は大手運用会社勤務
和田真範[ワダマサノリ]
大手食品商社にて物流システム立ち上げに携わった後に、企業実態を把握するスキルの必要性を感じて米国公認会計士資格を取得。その後、大手監査法人、バリュー系投資顧問会社を経て、和食事業を国際展開する企業の財務責任者として経営全般に関与し、グループの黒字転換に貢献する。現在では、カタリスト・マネジメント株式会社を設立し、中堅・中小・ベンチャー企業の経営支援を行うパートナーとして、顧客企業のキャッシュフロー最大化、売上高(顧客)分析手法導入、組織活性化、M&A支援などを中心に従事している。またロング・ショート戦略の投資を手掛けるとともに、企業に関係するすべての人に独自の企業分析手法、金融マーケットの観察方法を伝える活動を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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