内容説明
本書はチャールズ・マッケイが今から一五〇年ほど前に上梓した『常軌を逸した集団妄想と群集の狂気』一八五二年版の邦訳である。民衆が何かに取りつかれ、それが恐ろしい妄想に変わり、やがて社会全体が理性を失っていった歴史上有名な事例を取り上げ、なぜ人は集団になると愚行に走るのかをジャーナリストの視点から解き明かした作品である。
目次
第1部 経済バブル
第2部 人殺しの狂気
第3部 奇跡と未来への妄想
第4部 群集の憤激
第5部 飽くなき探求
第6部 宗教の激情
著者等紹介
マッケイ,チャールズ[マッケイ,チャールズ][Mackay,Charles]
1814年、スコットランドのパースで生まれる。1835年に『モ―ニング・クロニクル』紙で新聞記者としてのキャリアをスタートさせ、1844年には『グラスゴー・アルゴス』紙の主幹となり、チャールズ・ディケンズが創刊した『デイリー・ニューズ』紙にも記事や詩歌を寄稿。後に『ロンドン・イラストレーテッド・ニューズ』紙の主幹となる。作詞家としても活躍し、『群集の声』という歌集を出版。うち何編かはヘンリー・ラッセルによって曲が付けられ、大流行した。南北戦争中は『タイムズ』紙の特派員として活躍したが、その後執筆業に専念。本書のほかにも晩年には自伝を著している。1889年没
塩野末佳[シオノミカ]
成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業(フランス史専攻)。編集プロダクション、大手翻訳会社勤務の後、クレジットカード会社、証券会社等での社内翻訳業務を経て、現在はフリーランスで英語・フランス語の翻訳業に従事。経済、ビジネスを中心に幅広い分野を手掛けている
宮口尚子[ミヤグチナオコ]
ミネソタ大学(University of Minnesota)国際関係学部卒業。帰国後、特許翻訳会社にて翻訳者として勤務。主に、特許明細書や法律文書の翻訳を行う。その後、独立し、翻訳通訳サービス事務所を設立。自ら翻訳者・通訳者をしながら小規模ながら事務所を維持している。現在、専属契約期間を経て、通訳・翻訳を含む海外担当者として広告代理店に勤務
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感想・レビュー
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