内容説明
過去数10年間、経営管理者は、従業員、顧客および製造供給業者と公然と取引する目的で設計されたHRM、TQM、JITなどのシステムを考案し導入してきた。それでは、事業が成長・展開していく過程において自己資本リスクを負う、重要な資本市場参加者である債権者や投資家が大事に扱われるどころか敵として扱われているの一体なぜなのであろうか?一般に認められた会計原則(GAAP)はこの状態を食い止めるどころか助長しているのはなぜだろうか?最も重要なのは、この謎解きを行い、経営陣が各投資家から信任され歓迎される方法を見つけることである。本書では時間をかけてこの目標を達成する方法を説明している。財務報告の利用者が読解可能な財務報告書を作成し、投資家の信頼を増大させると同時に資本コストを削減させるためのより高い基準としてQFRを説明している。
目次
第1部 4つの原理と7つの大罪
第2部 GAAPの欠陥
第3部 QFRの信頼確立
第4部 QFRは身近な存在である
第5部 始めるに当たって
第4部 最後の仕上げ
著者等紹介
ミラー,ポール・B.W.[ミラー,ポールB.W.][Miller,Paul B.W.]
公認会計士。コロラド・スプリングス所在のコロラド大学の会計学教授。ライス大学で経済学の学位、およびテキサス大学オースティン校で博士号を修得
バーンソン,ポール・R.[バーンソン,ポールR.][Bahnson,Paul R.]
公認会計士。ボイシ州立大学の会計学助教授。オーガスタ大学で会計学および政治学の学士、またインディアナ大学でMBA、さらにユタ大学で会計学博士号を修得。バーンソンはコロラド大学ボールダー校およびモンタナの大学で教鞭を執った経験を持ち、この経歴のなかで5つの教育優秀賞を受賞した。教師になる前に5大会計事務所で会計検査官として勤務し、FASBで1年間の大学院のインターンに就いた。さらに、多忙な講演者および職業教育セミナーの指導者でもある。バーンソンの研究は企業財務報告規則の制約を明らかにすることを専門とするが、専門および学術的定期刊行物に多数の公表された記事がある。この研究の多くの部分はポール・ミラーと共同で行われた。クオリティ・ファイナンシャル・レポーティング(QFR)は新しい改善された財務報告方針を展開するもので、彼の研究を論理的に拡大したものであり、頂点とも言えよう
西麻布俊介[ニシアザブシュンスケ]
東京大学経済学部卒。前職は信託銀行にて年金資金運用のポートフォリオ・マネジメント業務に従事。現在は、シンクタンクにて年金運用や年金制度に関する調査研究を行うかたわら、金融業界の専門書を中心とした翻訳者としても活躍中。証券アナリスト
月本潔[ツキモトキヨシ]
1982年一橋大学経済学部卒業。同年住友生命保険に入社。その後、WestLB、バイエルン州立銀行、シグマベイスキャピタル等で、国際事業会社の資金調達、国内機関投資家向け投資情報提供等の職務に就く。現在はフリーランスの翻訳者として活動
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