内容説明
IBMを抜き、全米優良企業の7位に選ばれたほどの大企業に成長したエンロン。しかし電気・ガス・水道などのエネルギー産業の発展という理想のウラには、投資家だけではなく、政界や国民をも巻き込む大きな“からくり”があった。資金を作り出すために新たな会社を作り、その会社を持続させるために株価を安定させ、その株価を維持するために数字を操作し続けるという、他者からは見えないブラックホールがそこには存在したのだ。巨大企業が陥った史上最大級の粉飾決算とは。
目次
第1章 規制緩和の申し子
第2章 「ノー」と言わない人々
第3章 コアビジネスの多様化
第4章 戦略の壁
第5章 真実の姿