内容説明
旅する編集者が本を通して日常を綴る現在進行形の読書エッセイ40篇。堀部篤史(誠光社)と共作した番外編も特別収録!
目次
写真の入り口
夏の家
13について
誰かを選ぶ
花嫁とヒヤシンス
終わりなき変奏
構成する抽象
先生の教え
パリの女と男
フリーウェイとプール〔ほか〕
著者等紹介
岡本仁[オカモトヒトシ]
編集者。1954年、北海道生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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qoop
6
旅により空間の、そして精神の広がりを感じさせた一冊目と比べてだいぶ印象が異なる。もちろん通低音は変わらないのだが、広がる代わりに著者を形作る個々の事象に縁の糸がつながり深度が増して行くかのようで。著者の環境、年齢の変化が大きいのかもしれないけれど、時代の推移を強く感じた。私家版で出た二冊目は買いそびれたので分からないが、一冊目と三冊目をつなぐ過程を読ませてくれるのなら、手に取ってみたくなった。2019/10/23
T F
2
ブックガイドは様々あるが、どうもカタログ的で面白みにかけるものが多い。というか、カタログ的スタイルがしっかり読んでみようという気にさせないのか。本書は日常のエッセイのなかで浮かぶ本やレコードなどを3つずつ紹介する形になっており面白いスタイルだった。が残念ながら自分の興味関心分野の本はほとんどなかった。2021/05/16
ひるお
0
編集者・岡本仁による読書数珠繋ぎ続編。やはり建築、美術、写真、音楽などが取り上げられており、写真集などは洋書も多い。自分だけでは知ることのなかったであろう本たち。どのようにしてその本を選び、そこからどう発展して次の本へと至るのか。その思考と、思いもよらない偶然による展開。いろいろな人の読書のしかた、本の選び方や繋がりをもっと読みたい。2025/04/11
みつひめ
0
青山ブックセンターにて。岡本仁といえば『今日の買い物』。その後、本の雑誌社から『果てしのない本の話』が出たときに、著者名をチェックしていなくてスルーしてしまったのを思い出す。毎回一つのお題で大体、三つのアート、本や映画などについてつづられている。こういうものが書けたらなぁと、漠然と思っていたのを思い出した。わたしの好きな芋づる式。現代アートにはまったく知識がなくて、紹介されているアーティストや作品について、興味がわいたものについては、これから少しずつ知っていければ。ふと、この感じはツボちゃんに通じるなと。2024/08/27