内容説明
左頬に傷痕のあるエマの隣人は、恐ろしい人殺しなのだろうか―?三文小説が大好きで、想像力が豊かな妹のリリーが、隣人は人殺しだと言いだした。そして、証拠を見つけるために隣人の屋敷に忍びこんでしまう。リリーを追っていったエマは帰宅したその隣人と鉢合わせ、妹が逃げる時間を稼ぐために男にキスをする。キスの最中、リリーが男の後頭部を陶器で殴って気絶させて、なんとか姉妹は逃げだすことができた。一方、殴られた男―アドラー子爵サイモンは、犯人を見つけるために動きだして…。
著者等紹介
ミラー,レネー・アン[ミラー,レネーアン] [Miller,Renee Ann]
ゴールデンハート賞のファイナリスト。夫とアメリカ北東部で暮らす
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て若いころからの憧れだった翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
30
肖像画家として細々と生計を立てている美女が、とんでもない妹のせいでとんでもない男と因縁が出来るお話なんですが、まあ、キューピッドと言えなくもないです。とにかく吹き出すような会話がいきいきとしていて、笑いっぱなし。子爵を可愛がる二人のじいさん召使。よだれがでそうな描写で表現される、女子のところのおばちゃま召使。作者さんがノリノリで書いているのが伝わってきました。続きが楽しみ楽しみ。2020/01/21
rokoroko
18
再読。肖像画家として生計を立てているヒロイン。妹のせいで大変なことになる。子爵の二人の召使が読んでいて楽しい2021/10/14
rokoroko
16
肖像画家として生計を立てるヒロインが小説の読みすぎで妄想を膨らませる妹のために大変なことに。明るく楽しく読み進められる。出てくる脇役も魅力的。次回はだあれ?2020/01/22
キッチンタイマー
10
前作よりコメディ、というか脇役が生き生きと動いてる感じ。肖像画家エマと愛人と別れようとしてたサイモン。それを目撃されて、妹リリーに襲われ指輪を奪われるという、いいところのないサイモン。そういう主人に仕える執事と従者の老人2人。貧乏なエマには料理の上手な女中が。