内容説明
伯爵家の使用人アヴァは、自分が仕えるグレースの腹違いの兄ヴィンセントを恐れ、グレースとともに屋敷を逃げ出した。病気の伯爵が亡くなったら、ヴィンセントが伯爵家の実権を握る。そうなれば、自分はヴィンセントのみじめな奴隷として、性欲のはけ口にされてしまうからだ。ふたりの行く先は、グレースの結婚相手として選ばれたハイランドの氏族長、トールのもとだ。だがグレースは「アロスの獣」と呼ばれるトールを野蛮と決めつけ、結婚するのを拒む。ふたりは館に戻ることもできないだけに、アヴァが伯爵の娘と偽ることになって…。
著者等紹介
マッカラム，ヘザー［マッカラム，ヘザー］ ［ＭｃＣｏｌｌｕｍ，Ｈｅａｔｈｅｒ］
ヒストリカルロマンス、パラノーマルロマンス、ヤングアダルトロマンスを執筆。アメリカの中部大西洋岸の郊外で暮らしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち～
36
孤児のアヴァは伯爵令嬢グレースと家族同然に育てられたが、伯爵の死によりグレースの腹違い兄から自身とグレースを守る必要に迫られた。以前から話のあったスコットランド氏族長トールとの縁談をまとめイギリスを飛び出したが、トールには騙されて結婚した過去があり、追い返されそうに…。トールを怖がるグレースの身代わりとなったアヴァ。彼女の勝気な性格に惹かれて正体を知らぬまま結婚を了承したトール。嘘がバレたらどうなる！？継兄との対決は！？ページ数が少ないながらもオイシイ要素が程よく詰まった感じ。面白かった♪2018/11/25
ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
27
面白かった(☆∀☆) でも、早く続編が読みたいといったような、そこまでの気持ちは沸いてこない。これはこれだけでいい(^_-)2018/11/20
たまきら
19
いやらしい次期伯爵から逃れるようにスコットランドに嫁ぐため旅する女子二人。彼女の出自などはなんとな～く先が読めてしまいますが、周囲の人たちも良い人たちばかりでほっこり楽しく読みました。当時もうタルトがあったんだなあ…。2021/05/08
キッチンタイマー
14
面白かった。メイドのヒロインアヴァの機転や度胸が心地いい。しかし非嫡出子のメイドが貴族の伯爵令嬢と入れ替わるのは騙される方も大変に気の毒なので、どうするのかと思ったらそのまま突っ走ってしまった。とにかく悪役が下品すぎてビックリした冒頭。やっぱり中世って肉弾戦で、人間らしいなあ。2018/12/30
Michelle
9
イギリスからスコットランドに逃げ、親友の身代わりに「アロス城の獣」と言われているヒーローと結婚するヒロイン。ヒロインのアヴァが逃げる理由はわかるけど、伯爵の娘のグレースが逃げる理由が薄くて、どうしてもアヴァがグレースを利用したように感じてしまう。それからヒーローがなぜ「アロス城の獣」と言われるようになったかをもう少し掘り下げても良かったのでは。その辺りを脳内補完すれば、たいへん面白い話。 この作者さん、まだ1作しか翻訳されてないのかな。原作の方を探してもっと読んでみたいと思った。2020/12/28
-
- 和書
- 病理学 （第６版）
