感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
夫との関係に悩んでいる真面目な女性が、書店で手にした官能本で夫を誘惑しようと決意する。定番なようですが、なかなかどうしてこりかたまった親に厳しくしつけられた男女のことですから、どうもいろいろうまく行きません。お父さんを尊敬してきた朴念仁が「いや、パパは愛人と妻は別物だって言ってたし…」とぼやきつづけるのを呆れて眺め、洗脳がいつ解かれるかやきもきしながら読む…そんなロマンスです。女子は頑張ったわ~。男子は一生土下座でしょうが、彼女にきちんと気づいて結婚までの首尾は良かったね。2018/06/05
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
23
あ~、これもハズレ(>_<) 久々の斜め読み。妻が本を参考に、夫をあの手この手で誘惑するのだけど、話が進まず、同じ様な事を延々と繰り返してる。もう、勝手にやってろって感じ(>_<) ハズレが2作も続くと、もう本を読むのもイヤになっちゃう(>_<) 次に期待!!2018/09/24
キッチンタイマー
11
フェミというか、ジェンダー解放というか。いやあよかったなあ。2016年の作だけど、今年のMe too.に影響してるのかな。ジェンダーの圧迫下にあって人形の家みたいなヒロインユージニアと、線対称なくらいに似ているヒーローデヴォン。夫の愛人の急死から夫を取り戻そうとセックス指南の本を手に入れる。そこからこういう展開になるとは。性差別が「思いやり」の皮を被ってることも容赦なく表現する。そしてジェンダーと非人間的な価値観により囚われてるのは夫である男性側。女性は守る必要がないから自由になりやすいのね。なるほど。2018/07/08
koara
1
氷の女王と称されるほどに完璧な、しかし壁の花だった淑女ユージニア。夫は一言で言えばスパダリなイケメンで、夫妻は社交界で人気者。話は夫の愛人が死んだことで、実は夫にゾッコンな妻が夫から唯一情熱的に愛されることを目指すお話なのだが、そもそも社会情勢的に異端をいく道ではないのだろうか。これがヒストリカルではなくファンタジー中世とかなら納得なのだが、「夫には愛人がいるのが当然」「夫婦の性生活は淡白が当然」「妻にゾッコンなんてありえない」が当たり前の社会で、キリスト教的に異端な性生活を目指すって、どうなんだろう。2022/02/24