内容説明
マサダの遺跡崩壊の唯一の生き残りであるトミーは、ラスプーチンのもとで監禁生活を送っていた。いつか逃げだす日が訪れるのを待つものの、そんな機会はまったくない。トミーを手元に置きたいのはラスプーチンだけではなかった。永遠の生という呪いをかけられたユダも、トミーを欲していた。自分の同類である不死者に会いたいという気持もあるが、トミーの役割を知っているからというのが最大の理由だ。そして、預言の三人もトミーを捜していた。彼らは、トミーこそが“最初の天使”だと考えていて―。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
ニューヨークタイムズのベストセラー作家。作品は40カ国語以上で翻訳されている
キャントレル,レベッカ[キャントレル,レベッカ] [Cantrell,Rebecca]
数々の賞にノミネートされる
小川みゆき[オガワミユキ]
フィクション、実用書など、幅広く翻訳・編集業務に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
93
シリーズ三部作の2作目なのでやはり少しよんでいてもどかしさが残ります。主人公3人の関係がまだあまりすっきりと分かりませんでした。後半はかなりテンポが速くなってかなり危機的な状況にはなるけれど結局は、ということで安心感があるのですが、最後のさらに強敵になって復活してくる悪が最後の作品を楽しめそうです。まだその前に第1作を読まねばと思っています。2015/10/14
RIN
26
闘いの舞台がどんどん大きくなってくる。よくあるバンパイアーvsハンターではないところがロリンズバンパイアーものの肝。聖書が下敷きになっているから、日本でいえば神話の神々の戦い、といったところ?和洋神話世界の神々も、神=善ではないと同様、単純に神や天使やキリスト=善や正義、というわけではないところが興味深い。良くも悪くも、キリスト教は神も信仰も教会もひどく人間くさく日常を感じさせるところも面白い。三部作も残りあと1作。どう着地させるのか全く見えず楽しみ!2017/01/03
そばかす♪
22
人類滅亡寸前で無事に阻止できたように見えて…⁈ えぇ〜!まだ続くの?ってオチです。この展開には驚きました。引き延し(?)た物語の結末はどうするつもりなのか、逆に心配ですw 2015/10/12
Richard Thornburg
13
感想:★★★★★ 下巻に入ってからも話は重いのですが、気分的には上巻と比べてアクションシーンも多くて救われた気がします。 サンギニスト vs ストリゴイの狭い範囲での話ではなく、まさに地球が滅ぶか否かの戦争を終わらせるための最終戦争・・・ヨハネの黙示録の世界にどっぷりです。 イスカリオテの「彼」の最期はある意味美しい。 ストーリーのキーであった最初の天使がミカエルだったことから流れ的に来そうな予感・・・で、ついに『堕天使』ルシファー(サタン)の登場なるか? 久々に旧約聖書を読みたくなりました。2016/08/05
ハッチ
11
★★★★★8割はサンギニストと言う良きヴァンパイアとストリゴイと言う悪きヴァンパィアの戦いの話し。歴史要素は少ない。でもこういうものが映画化になれば面白いと思う。『アンダーワールド』みたいな感じ。2016/07/24