内容説明
美しく社交的な異母姉ジュリアとは対照的に、地味で社交には興味のないガス。ガスは亡き母の代わりに屋敷を切り盛りする役目を担っている。その屋敷に、ジュリアに求婚するため、ハーグリーヴ伯爵がやってきた。しかし彼は、求婚前に落馬して脚の骨を折ってしまう。ジュリアには、他人を看病するという考えはない。彼の面倒を見るのは、必然的にガスの仕事となった。ガスにとって不運なことに、伯爵は怪我をしているからといっておとなしくするタイプではなかった。静かな田舎屋敷は、彼のせいで引っ掻き回されることになり―。
著者等紹介
ブラッドフォード,イザベラ[ブラッドフォード,イザベラ] [Bradford,Isabella]
14の言語、19カ国で著作品が発売されるベストセラー作家。スーザン・ホロウェイ・スコットの別名を持つ。フィラデルフィア近郊で家族と暮らす
草鹿佐恵子[クサカサエコ]
京都生まれ。大阪大学人間科学部卒業。三人の子育てを経て、若いころからの憧れだった翻訳の道に入る。ヒストリカル・ロマンス、コンテンポラリー・ロマンスの訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
30
ちやほやされているハンサムさんが「そろそろ結婚するかあ。あの美女に決めたっ!」という軽薄なノリの序章が、ひどい落馬→看護のすごく詳しい描写に変わっていってびっくり。情報量が多くて、グーグルで調べたりしながら楽しく読みました。お馬鹿だったけど中身は結構素直でみんなに愛されている男子が憎めませんでした。女子はベタ惚れすぎじゃろ~。でも、こういうふうに愛されたら男子は弱いんだろうなあ。メモメモ。ケーハクお姉もお似合いの相手を見つけてよかったよかった。2019/04/01
ち~
22
軽薄な伯爵ハリーはジュリアに求婚するため彼女の地所を訪れたが、落馬により脚に重度の骨折をしてしまう。そんな彼を見捨てたジュリアに代わり、懸命な看護をした妹・ガスに心を寄せるハリー。未来の公爵の特権で甘やかされていたハリーはこれまでの軽率さを悔い、ガスを失望させないように、相応しい人間になるように望み成長していく。最後に約束を果たしたハリーも、ハリーの隣で次第に輝いていくガスもとても良かった!後半、パッチとポッチの登場がなくて寂しかった…2018/06/27
mao
21
この作家さんの本とは相性が良いみたい。こういうギスギスしない可愛い恋は大好き!2冊しか出てないのが残念(*´-`)2017/07/15
ばん
13
貴族らしい傲慢さたっぷりなヒーローが怪我をしヒロインと触れ合っていくことで成長していく…というヒーローが主人公の成長物語でした。ヒロインはすごく良い子で、この子に出会ってまともな人間になれてよかったなとヒーローに言いたい(笑)お互いにしっかり愛を伝え合う二人でよかった。あとお互いに欠点を補える二人。支え合える理想の夫婦。ヒロインは確かに文句なしに良い子なんだけど、姉と父に対してはお人好しかなぁ。家族ってそんなもんかな。2016/07/18
キッチンタイマー
11
このヒーローとその父公爵の性格が。仕切るなんてもんじゃない、周りに配慮もせずにやりたい放題、ホステスのヒロインの仕事が増えまくる。姉のライトな人生、父のお調子者は案外どうでもよくて、この2人がイライラだった。物語としては珍しく病床からの回復期にスポットを当ててじっくりと話をしていく。途中執事やメイドはどこに行ったのかなーと思う不自然はあったけどね。2015/11/04
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